デイリーF1ニュース(2018年7月13日)ヴィルヌーブ「ウィリアムズは終わった」
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお伝えするデイリーF1ニュース。
本日のニュースは以下の3本です。
- ヴィルヌーブ「ウィリアムズは終わった」
- メルセデス、技術チームの上級メンバーに変化
- マクラーレンドライバーはポイントシステムの変更案に不満
それではご覧ください。
ヴィルヌーブ「ウィリアムズは終わった」
1997年にウィリアムズでワールドチャンピオンを獲得したジャック・ヴィルヌーブは、かつて栄光を共にしたチームの未来を悲観しています。
「チームは終わった」とヴィルヌーブ。「私には見えないが……簡単に言うとマネジメントされていない」
ヴィルヌーブは不振の元凶を、チームの副代表を務めるクレア・ウィリアムズにあるとみなしています。
「当時代替案はあった。(フランク・ウィリアムズの)継承者はいた。継承者はいたのだが、彼らはジョナサン(フランクの息子)の代わりにクレアを選んだ」
「大きな間違えは、チームが今日どこにいるかだけを見ることだ」
「まずトップの顔色をうかがわなければならないようなチームに来ると、頭から魚の腐った臭いがしてくる」
「チームがどこに立っているかを本当に理解するには、彼らはあまりにも盲目的だ」
「まずは混乱していることを認めなければならない。私はどうやってチームがここから抜け出すのかわからないし、そういった事例を見たこともない」
フランクは「ジョナサンはF1で働くには人が良すぎる」と息子を評価していました。
ちなみにそのジョナサンは、今はウィリアムズのヘリテージ部門(歴史的なマシンを管理する部門)にいるようです。
FW41は近年のウィリアムズで最低の出来ですし、メインスポンサーのマルティーニも今年限りで撤退します。
もう身売りしかないのかもしれません。
Villeneuve: Williams made a mistake putting Claire in charge – .f1i.com
メルセデス、技術チームの上級メンバーに変化
2019年は、メルセデスAMG F1チームの技術チームに変化があるようです。
まず、エンジニアリング・ディレクターとして開発の中心人物だったアルド・コスタは、2019年からアドバイザーとしてチームに関わることになります。
イタリア人であるコスタは、家族と過ごす時間を増やすために、チームおよびスポーツ全体への関与を減らすそうです。
ミナルディでキャリアをスタートしたコスタは、1995年にフェラーリへと移籍。
2007年からはフェラーリのテクニカルディレクターを務めていましたが、2011年にメルセデスへと移り、現在の役割に就いています。
コスタが抜けたエンジニアリング・チームの穴は、現在チーフ・デザイナーを務めているジョン・オーウェンが埋めることになるでしょう。
また、パフォーマンス・ディレクターのマーク・エリスは、2019年半ばから休暇を取ることになりました。
エリスに替わるのは、現在チーフ・ビークル・ダイナミシストを務めているロイック・セラになりそうです。
Mercedes announces technical transition for the 2019 season – f1technical.net
マクラーレンドライバーはポイントシステムの変更案に不満
F1ストラテジー・グループは、ポイントシステムの変更を検討しています。
現在のような10位までがポイントをもらえるシステムではなく、トップ15ないしトップ20のドライバーにポイントを付与しようとしているのです。
しかしマクラーレンのドライバー2人は、この変更に不満げです。
「全員にポイントで報いるべきではない」と、ストフェル・バンドーンは述べています。
「ポイントの獲得は、達成感を感じられるようにすべきだ」
2度のワールドチャンピオンであるフェルナンド・アロンソも、バンドーンと同じ考えのようです。
「F1は常にポイント獲得が極めて難しかったと思う」とアロンソ。「何人かの優秀なドライバーがポイントを取るのは、報酬のようなものだった。2ポイントかそれ以上取れれば、それは大事な瞬間なんだ」
「ジュール(ビアンキ)がモナコで9位を獲得したのは、奇跡のようなものだった。それはスポーツの大事な瞬間だったんだ。誰でもポイントを獲得できるようになれば、F1のユニークな感情を失う可能性がある」
2人の言うことはもっともなのですが、全員にポイントを与えた方が、ファンにとっては順位がわかりやすいんですよね。
トップ10フィニッシュについては、他の方法で表彰すればいいと思います。
McLaren drivers not convinced by F1’s mooted points system change – racefans.net