デイリーF1ニュース(2018年8月18日)クビサは左手7割でドライビング

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最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお伝えするデイリーF1ニュース
本日のニュースは以下の3本です。

  • クビサは左手7割でドライビング
  • F1もNASCARも絶好調なハース
  • ザウバー、さらなる成長を誓う

それではご覧ください。


クビサは左手7割でドライビング

ラリー中の事故で右手に重傷を負ったロバート・クビサは、今や左手が右手以上に力強く、繊細に動くようになったといいます。

「大分前に、私がシミュレーターでテストし始めた頃、左手がはるかに繊細で、より正確に動くようになるかドクターに尋ねた」とクビサ。

「昨年、私はルノーにメディカルセンターに行くよう頼まれ、そこで多くのものをテストした。実際、精密さやスピード、力強さについての私の左腕の結果は、これまでに見たものよりも、少なくとも35%は優れていた」

「どういうわけか、体は現実に適応する。両手が健康であれば、片方の腕がそのように正確である必要はない」

「たとえば運転しているときは、70%を左手で、30%を右手で運転している。昔のように50:50でやろうとしたら、上手くいかないだろう」

クビサがF1のレギュラードライバーとして走っていた2010年頃には、リアウイングの空気流を失速させて最高速を高める「Fダクト」という装置が付いていました。
これを作動させるためにはコクピット内部に設けられた穴を、ドライバー自らの手や足で塞ぐ必要があったのです。

「2010年には、ルノーでの予選には片手でオー・ルージュに挑んでいた。なぜならリアウイングを止めるために、穴を塞いでいたからだ。私はオー・ルージュを片手で抜けていた」

なので左手7割のドライビングでも問題ないとクビサは主張しています。
クビサが現在テストドライバーを務めるウィリアムズは、ランス・ストロールの離脱が確実になっていますから、クビサがレギュラーのシートを獲得できるかもしれません。
テストでもチームメイトと遜色ないタイムで走っていますし、可能性は十分にあると思います。

Source : Kubica driving 70% left-handed after injury - motorsport.com

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F1もNASCARも絶好調なハース

今シーズン、F1で大きく飛躍したハースですが、実はNASCARでも絶好調です。
NASCARカップシリーズに参戦中のスチュワート・ハース・レーシングは。今季9勝を上げています。

「我々は本当にうまくいっている」と語るのは、オーナーのジーン・ハースです。
工作機械メーカーを立ち上げ成功した彼は、モータースポーツ界においても一大勢力を築き上げました。

「他の多くのF1チームには、レースの内容を実際に理解していないビジネス階層がある。私が思うに、彼らはレースの視点から言うよりも、より批判的な判断を下す傾向がある」

「我々の3年目は、ハードルを上げ続けているように見える。予選Q3には5~6回は入ったと思う。2台同時入賞は2回だ。それらはビッグチームからすれば、取るに足らないことだろう」

「しかし我々にとってはそれらが成果だ。もし5位に入れば、我々には勝ちだ。それが我々の考えなんだ」

シーズン前にジーン・ハース氏が「フェラーリから0.5秒以内が目標」だと言ったときには、何言ってるんだと思いましたが、今思い返せば適切な目標設定だったといえます。
ただ、来シーズンはハースのやり方(有力チームのBチーム化)を真似するチームが激増すると思うので、今年の勢いを来年も維持するのは難しいでしょう。

Source: Team owner Gene Haas perfecting his juggling act in NASCAR, F1 circus – autoweek.com

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ザウバー、さらなる成長を誓う

開幕前は最下位候補だったザウバーですが、今や中団グループのトップを窺うほどの速さを見せています。

「チームは基盤と競争力があるところを見せており、今年非常に強力な回復と改善を示していると確信している」と語るのは、テクニカル・ディレクターのシモーネ・レスタです。
彼は今季序盤にフェラーリから移籍してきました。

「チームは規模の面で成長しており、技術的な基礎は良好だ。優れた技術的背景を持つ独立したチームとして、優れた設備を有している」

「私は一歩前進するためのすべての要素があると思う。最大の焦点は2019年だが、どこから始めるのか理解できるよう、徐々に進む必要がある」

「来年、空力規制の点で大きな変化が起こることは間違いないため、(空力に関する)内容の一部を、ある車から他の車に翻訳することはできない」

「車の主要部分と車両自体の主な技術規則は同じになるだろうから、(そちらに関しては)ほとんどの内容をある車から別の車に翻訳できると確信している」

空力以外の部分に関しては、そろそろ来年に向けての開発に切り替えていく感じですかね。
ザウバーはアルファロメオ(フェラーリ)と提携したことで、資金面での不安は解消したため、今季のコンストラクターズランキング(=分配金)には、それほどこだわらないかもしれません。

Source : Sauber tech boss Resta looking for more improvement in 2019 - f1i.com

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