スープラGRMN? トヨタがサーキット走行に特化した新型スープラを計画中!
トヨタが新型スープラのバリエーションとして、サーキットに特化したモデルを計画していることが判明しました。
このモデルはスープラGRMNと呼ばれることになりそうです。
今回は、サーキット向けの新型スープラに関する最新情報をお伝えします。
新型スープラのサーキット向けモデルとは?
GR開発統括部チーフエンジニアである多田哲哉氏は、スープラGRMNを標準車よりも軽量化することで、パフォーマンスを引き出そうとしています。
軽量化による性能向上
「ある時点で、車重の少ないトラック限定のスープラを作りたいと思っています」と多田氏。「我々は既にレーシングバージョンを作っているので、100kgを軽くなれば、それはまったく違った車になると知っています。それ以上のパワーは必要ありません」
トラック限定と多田氏は語っていますが、完全なサーキット専用車になるかどうかは、まだ決まっていないようです。
「(ロードカーかサーキット専用か)どちらの道も調査していますが、それらは常にトレードオフです。なぜならロードリーガルな車には制限があります」
具体的にどんな車になるのか?
新型スープラの標準車は、ポルシェ・ケイマンをベンチマークにして開発してきたのだそうです。
「当初からポルシェケイマンは、ダイナミックなベンチマークでした」と多田氏。
「ケイマンはエンジンの搭載位置で有利ですが、私はトラックで数多くの車を次々と運転してきたので、私たちが確かに同じゾーンにいるとわかります」
ケイマンには「GT4」というサーキット志向のモデルがあります。
レースにもGT4というカテゴリーがあるのでややこしいですが、ケイマンGT4はれっきとしたロードカーです。
サーキットでの速さをメインに据えつつ、公道走行も可能なケイマンGT4は、スープラGRMNと商品コンセプトが似ているのではないでしょうか。
とはいえケイマンGT4はパワフルなエンジンに載せ替えられているので、軽量化でパフォーマンス向上を図ろうとするスープラGRMNとは一線を画しています。
そこで思い当たるのが「グリフォン」です。
グリフォンはTRDが製作した86の研究開発車両で、カーボンファイバーによる大幅な軽量化や、スポット増しによる剛性アップ、風洞実験を経たエアロなど、数々のレーシングテクノロジーを注ぎ込んだ車でした。
開発初期のグリフォンはエンジンがノーマルのままでした(最終的にNAのまま30psアップ)が、それでも筑波サーキットで1分0秒台を記録しています。
この開発初期のグリフォンは、スープラGRMNの開発コンセプトに近いと言えるでしょう。
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