Reduxが手がけたBMW E30 M3から感じるダンディズム
イギリスのReduxというビルダーが、BMW E30 M3をレストアし、最新の技術でチューニングを施したモデルを公開しました。
いわゆるRestomodというやつですね。
E30 M3に関しては、以前にブルガリアのVilnerというチューナーがレストアしたものをご紹介しましたが、Reduxのものはよりストイックな雰囲気です。
それではReduxのE30 M3を見ていきましょう。
Redux BMW E30 M3
エクステリア
ノーマルの雰囲気が色濃く残っているRedux E30ですが、バンパー、フェンダー、ルーフ、そしてサイドステップは、カーボン製のものに置き換えられています。
インテリア
内装の各部はアルカンターラ仕上げとなっています。
シートはレザー表皮のレカロです。
軽量化のため、後部座席はありません。
シャシー
足回りには、EXE-TC製の3wayアジャスタブルダンパーが奢られています。
EXE-TCは、WRCのシトロエンにダンパーを供給していたことで知られており、セバスチャン・ローブと共にタイトルを獲得したこともあります。
ブレーキキャリパーはAPレーシング製で、フロントは6pot、リアは4potです。
ブレーキディスク径に関しては、フロント330mm、リア304mmとなっています。
カーボンセラミック製のディスクもオプションで装着可能です。
パワートレイン
ノーマルのE30 M3には、2.3リッター・直列4気筒ガソリン自然吸気エンジンが搭載されていますが、Reduxはその排気量を2.5リッターに引き上げています。
また、ターボチャージャーの追加も可能です。
その場合はブースト圧1.0バール時に390ps・529Nmを発生します。
DTM(ドイツツーリングカー選手権)で使われていたE30 M3(2.5リッター自然吸気)の最高出力が380ps/10,000rpmだったそうなので、ターボ化によりワークスマシン以上の出力となるわけです。
エンジンの制御にはMotecが使われています。
ギアボックスは6速マニュアル。
リミテッドスリップデフも装着されています。
生産台数
ReduxのE30 M3は、30台限定で生産されます。
ドナーカーを提供する必要がありますが、Reduxはドナーカーを調達するためのコンシェルジュサービスも行っているそうです。
生産には18ヶ月から24ヶ月かかるそうなので、気長に待つ必要がありそうですね。
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