ポルシェ 908にインスパイアされた「Outlaw 911K」
ポルシェ 356のスペシャリストであるEmory Motorsportsが、初めて911ベースのRESTOMOD(旧車をレストアし改造したもの)を製作しました。
Outlaw 911Kと名付けられた901型の911は、スポーツプロトタイプの908-010からインスピレーションを得ています。
カラーリングは、かつてヴィック・エルフォード(レーシングドライバーで、スポーツプロトタイプの名手だった)がドライブしたカーナンバー6の908-010と同じものです。
今回はOutlaw 911Kの概要をご覧ください。
Emory Motorsports Outlaw 911Kの概要
エクステリア
ベースとなっているのは、1968年型の901型911です。
ショートホイールベースということなので、おそらくAシリーズ(1967年8月~1968年7月まで生産された仕様)だと思われます。
フロントバンパー下部のエアホーン、ボンネット上に追加されたラリー用の補助灯、そしてエンジンフードのツイングリルなどが主な特徴です。
ラリー用の補助灯は、ヴィック・エルフォードがラリーでも活躍した(911でヨーロッパラリーチャンピオンになっている)ので、それに因んで装着されたのかもしれません。
インテリア
メーターフードはグラスファイバー製です。
シートは908風のものが装着されており、難燃性のRed Veltexカバーが被せられています。
ステアリングはMOMO Prototipo、5点式ハーネスもMOMO製です。
ロールケージと軽量なドアパネルが、レーシーな雰囲気を作り出しています。
シャシー
KW製の3wayアジャスタブル・サスペンションを装着しています。
ブレーキも911 Sのアロイキャリパーにアップグレードされているようです。
タイヤはピレリ CN36。
ポルシェ 935のハブを利用して、15インチのセンターロックホイールを装着しています。
パワートレイン
Outlaw 911Kのエンジンは、2.5リッター仕様です。
ツインプラグで、ウェーバー製のキャブレターを装着しています。
MSD製のECUも搭載しているということなので、おそらく点火はコンピューターで制御しているのでしょう。
最高出力は193psです。
ギアボックスは901の5速マニュアルトランスミッションを搭載しています。
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