アヴェンタドール後継モデルの登場は2024年!? フルモデルチェンジが遅れる理由とは?

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ランボルギーニ アヴェンタドールの後継モデルが、最悪2024年まで発売されず、しかも伝統のV12まで失う可能性が出てきました
ちなみにウラカンの後継モデルは、2025年になるかもしれません。

2016年に大幅なアップデートがあったとはいえ、アヴェンタドールは2011年に登場したモデルですから、本来ならば既にフルモデルチェンジされていてもおかしくありません。
実際、当初は2020年に新型が発売される予定でした。
V12自然吸気+ハイブリッドが搭載されると言われていたのです。

にもかかわらず、今はフルモデルチェンジが先送りされる可能性が高まっています。
その背景には排ガス規制の強化と、それに伴うアウディの苦境があるようです。


アヴェンタドール後継モデルに関する噂

アヴェンタドール後継モデルはV8?

ランボルギーニの所有者であるアウディは、アヴェンタドールの後継モデルに、4.0リッター・V型8気筒ツインターボハイブリッドを搭載したいと考えているようです。
このエンジンはポルシェが2024年までに開発する予定のもので、ウラカンの後継モデルにはノンハイブリッド版が搭載されます。

一方、ランボルギーニの最高技術責任者であるMaurizio Reggiani氏は、伝統のV12を守ろうと必死です。
しかしアウディとしては、2021年から始まる新しい排ガス規制に、V12を適合させるためのコストを支払いたくありません。

アヴェンタドールとウラカンの後継モデルは、同じカーボンファイバーシャシーをベースにし、サスペンションやトランスミッション(横置きだという)、ブレーキ、電気系統のアーキテクチャやステアリング、ユーザーインターフェースまでも共有する関係になると言われています。

仮にV12を排ガス規制に適合させた場合には、アヴェンタドールとウラカンの後継モデルを開発するのに合計9億ドルかかると、VWグループの戦略部門は試算しているようです。
だから2車種ともV8にしろと言いたいわけですね。

しかしランボルギーニ側はその半額(つまり4.5億ドル)で開発できると主張しています。
ランボルギーニによるとV12を排ガス規制に適合させるためのコストは、5500万ドルで済むのだそうです。

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排ガス規制の強化とアウディの苦境

ドイツ側とイタリア側で真っ向から意見が対立しているわけですが、なぜアウディはここまで頑ななのでしょう?

その背景にあるのが、アウディの苦境です。
アウディはWLTPに適合するエンジンの認証が不足し、販売できるモデルのラインナップが減ってしまいました。

WLTPには公道路上排ガス試験(RDE)というものがあり、実際に公道を走行して測定を行わなければなりません。
しかも全ての派生車種で試験をクリアする必要があります。
認証が不足したアウディは苦肉の策として、販売ラインナップを減らして対応しなければならなかったわけです。

そのアウディに追い打ちをかけるように、2019年の後半に排ガス規制が強化(Euro 6d)されます。
そして2021年からはさらに厳しくなるわけですから、アウディはその対応に追われているのです。

頼みの綱のEVも開発に遅れ

起死回生の切り札であるEVも、開発に遅れが出ています。
e-tronは開発予算をオーバーしている上、納車も遅れているのだとか。

アウディ e-tron

最近はA4やA8などの販売も不振なので、アウディとしてはできるだけコストを圧縮し、排ガス規制への対応とEVの開発を急ぎたいのでしょう。
その煽りを食うのが、ウルスの投入で業績好調のランボルギーニだというのが何とも皮肉です。

ランボルギーニはウラカンとアヴェンタドールのスキンを変更したバージョンを投入し、モデルライフサイクルを4年間延長するという手段も残されているとのこと。
時間稼ぎをしている間にアウディが立ち直ってくれれば、V12存続の道も開けるかもしれません。

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出典・参考サイト

No V-12? Lamborghini Fighting to Save Aventador’s Engine – automobilemag.com

Audi: What’s Wrong—and What’s Coming Next – automobilemag.com

自動車メーカー、燃費試験法WLTPの準備できている? 各社の対応は 焦りも – autocar.jp

EUの自動車CO2規制、2021年さらに厳格化 2つの「追い打ち」も 生き残るは4グループのみか – autocar.jp

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