ランボルギーニ レヴエルト V12ハイブリッドを得た猛牛
ランボルギーニがレヴエルトを発表しました。車名はこれまでの慣習に則り、闘牛にちなんだものです。また、スクランブルエッグという意味もあるそうです。自然吸気V12と電気モーターを組み合わせたハイブリッドであるレヴエルトにふさわしい車名といえるでしょう。
今回はランボルギーニ レヴエルトの概要をご覧ください。
ランボルギーニ レヴエルトの概要
エクステリア
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ボディサイズは、全長4947mm、全幅2033mm、全高1160mm、乾燥重量1772kgです。
インテリア
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室内の頭上空間が26mmほど広くなり、レッグルームは84mm広がりました。シート後方には、ゴルフバッグほどのサイズの荷物を収納できるスペースがあります。
また、液晶メーターは12.3インチで、中央のディスプレイは8.4インチ、助手席側ディスプレイは9.1インチとなっています。2本指でスワイプするだけで、インフォテイメントコンテンツを中央のディスプレイから助手席側に移動させることができ、Amazon Alexaを使用すれば音声コマンドでアクセスできます。
シャシー
シャシーは、カーボンファイバーモノコックを採用し、重量はアヴェンタドールよりも-10%軽くなっています。フロントのサブフレームは鍛造カーボンファイバー製で、アヴェンタドールのアルミ製サブフレームと比較して-20%軽量化され、ねじり剛性は+25%増加しています。重量配分はフロント44%、リア56%です。
サスペンションは前後ともダブルウィッシュボーン式で、ダンパーはランボルギーニ・マグネライドを装着しています。アンチロールバーの剛性を向上させ、ステアリングレシオをアヴェンタドール ウルティメ比で-10%低減することで、俊敏なコーナリングが可能となりました。
さらに、フロントのeアクスルのおかげで、ランボルギーニ車としては初の電動トルクベクタリングが可能になり、4輪ステアリングとの相乗効果で高いパフォーマンスを実現しています。
ブレーキにはブレンボのCCB Plusを採用。フロントは10ピストンキャリパーに410x38mmのディスクという組み合わせ。リアは4ピストンキャリパーに390x32mmのディスクという組み合わせです。
タイヤはブリヂストンが専用開発したPotenza Sportを装着しています。サイズはフロント265/35、リア345/30。ホイールはフロント20インチ、リア21インチの前後異径です。
パワートレイン
エンジンは6.5リッター・V型12気筒ガソリン自然吸気で、圧縮比は12.6:1という高圧縮比です。エンジン単体でも最高出力825ps、最大トルク725Nmを発生することができます。
また、フロントのeアクスルに2つのモーター、リアに1つのモーターが搭載されており、それぞれ110kWを発生します。これらを合わせたシステムの総出力は1015psにもなります。
V12エンジンを縦置きにする代わりに、ギアボックスを横置きにすることで、センタートンネル内にリチウムイオンバッテリーを搭載するスペースを確保しています。このギアボックスは8速DCTになっており、電気モーターも組み込まれています。また、リアモーターはスターター/ジェネレーターとしても機能し、フロントのモーターに電力を供給することもできます。リバースギアは電気モーターで代用されています。
バッテリー容量は3.8kWh。7kW充電でも30分でフルチャージ可能です。なお、V12を発電機として使えば、わずか6分で充電できるそうです。
パフォーマンスは、0-100km/hが2.5秒。最高速は350km/hとなっています。
また、ハイブリッド用の新しいドライビングモードとして、「リチャージ」「ハイブリッド」「パフォーマンス」というモードがあり、それぞれ「チッタ(シティ)」「ストラーダ」「スポーツ」「コルサ」の4つのモードと組み合わされています。
ADAS(先進運転支援システム)
アクティブ・レーンディパーチャー・ウォーニング(ALDW)やレーンチェンジ・ウォーニング(LCW)、アダプティブ・クルーズコントロール(ACC)、リアクロストラフィックアラート(RCTA)、オートアダプティブロービーム、ノングレア・マトリックス機能が搭載されています。
価格・発売日
価格に関する情報はまだありませんが、ハイブリッドになったことを考えると、アヴェンタドール以上の価格になることは確実です。ちなみにアヴェンタドールは4575~5727万円で販売されています。
レヴエルトは2023年末に発売される見込みです。
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