ポルシェ 914が復活する!?
ポルシェ 914が、復活するかもしれません。
ポルシェのデザインチーフであるミヒャエル・マウアー氏が、ポルシェ公式サイトのインタビューの中で、安価なエントリーモデルとして914の後継モデルが登場する可能性を示唆しました。
ポルシェ 914が復活する可能性
ポルシェ 914とは?
914はポルシェが1970年から販売を開始した、タルガトップのミッドシップ・スポーツカーです。
フォルクスワーゲン ビートルのコンポーネントを流用し、安価なスポーツカーとして登場しました。
エンジンはフラット4が主力でしたが、911Tのフラット6を搭載した914/6というモデルも存在します。
フラット4モデルは1.7リッター仕様が80ps、1.8リッター仕様が86ps、2.0リッター仕様が101psというもので、決してパワフルではありませんでした。
しかし車重が940~950kgしかないため、2.0リッター仕様の0-100km/hは10.5秒というなかなかのパフォーマンスでしたし、走りも軽快だったようです。
ですがポルシェ愛好家たちからは、「本当のポルシェ」として受け入れられることはついに無く、質感の低さもあって、1976年に生産を終了しました。
とはいえ累計で118,000台以上が販売されたので、完全に失敗したモデルというわけではありません。
ちなみに914はモータースポーツでも活躍し、1970年のル・マン24時間レースではGTクラスで優勝、総合でも6位に入賞しています。
914の復活を検討するポルシェ
ポルシェはなぜ今になって914の復活を検討しているのでしょうか?
「より安く、エントリーレベルのポルシェを出すのが正しいだろう」とミヒャエル・マウアー氏は言います。
「私たちは常に議論している……最も広義にはモダンな550──とてもシンプルで、気取らない車だ」
550スパイダーは、356のチューニングエンジンを、軽量なアルミボディ(フレームは鋼管)に搭載したレーシングカーです。
車重は590kgしかありませんでした。
「モダンで、削ぎ落とされたスタイル──914と共に仕事するほど、それはまさに今私が戦っているものだと感じる。この削ぎ落とされ、純粋なアプローチは、興味深いものだ。何一つ余計なものが無い」とマウアー氏は914を称賛しています。
ポルシェ社内で検討されている914後継モデルのコンセプトは、現在のところ2つあるそうです。
- ほとんど電気に頼らず、全てにおいて機械的で、純粋な車。
- アウディTT RSやゴルフR32の対象ユーザーに向けた車。
どちらのコンセプトが採用されるかはわかりませんが、最小限の電化で新たなスポーツカーをリリースするならば、CO2排出量を削減するために、軽量でシンプルなモデルにするしかないはずです。
なお、マウアー氏はエントリーレベル・ポルシェの必要性については賛同しつつも、914のような徹底したコストダウンについては、「私のアプローチではない」と否定しています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の関連記事をぜひご覧ください。