クワトロがラリーに帰ってくる

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マティアス・エクストロームといえば、DTM(ドイツツーリングカー選手権)で2度のチャンピオンを獲得し、世界ラリークロス選手権でもタイトルを獲得したことがある、スウェーデンの名ドライバーです。

そのエクストロームのレーシングチーム「EKS」と、ラリークロスドライバーのジョエル・クリストファーソンのチーム「JC Raceteknik」が、「EKS JC」としてジョイント。
そしてEKS JCが、南アフリカのRally Technic社と協力して開発したのが「アウディ A1クワトロ ラリーカー」です。
今回はその概要をご覧ください。


A1クワトロ ラリーカーの概要

マシンにはFIA Rally2キットが組み込まれているため、WRC(世界ラリー選手権)等の国際的なラリーに参戦することも可能です。

エンジンは1.6リッター・直列4気筒ガソリンターボで、最高出力は266psを発生します。
トランスミッションは5速シーケンシャルです。

EKS JCではチームマネージャーを務めるクリストファーソンによると、マシンは既に完成しており、セットアップの微調整に取り組んでいる段階なのだとか。
今後は開発ドライバーのエミル・ベリークヴィスト(2018年のジュニアWRCチャンピオン)と共にテストを行い、2021年シーズン中にいくつかのラリーに参戦するそうです。

現行型のアウディ A1は、かつてのスポーツクワトロをオマージュした3連スロットを、グリル上部に備えています。
傾斜したCピラーなどもスポーツクワトロに似せたものです。
A1もスポーツクワトロのようにラリーで活躍できるのでしょうか。

ちなみにEKSは、自社製のラリークロスマシン「アウディ S1 EKS RX クワトロ」で世界ラリークロス選手権のタイトルを獲得したことがあります。
しかも今回のA1クワトロ ラリーカーはRally2規定ですから、ワークスチームと戦うわけではありません。
なのでプライベーターであるEKS JCにも、成功するチャンスは十分にあると思います。

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Posted by dangoliath