フェラーリが2022年に過去最高の販売台数を記録

テクノロジー・業界分析

フェラーリ ポルトフィーノM(2021年モデル)

フェラーリの2022年の世界販売台数が明らかになりました。販売台数は13221台で過去最高、前年比で18.5%も増加したそうです。

今回は2022年のフェラーリ販売台数の内容を見ていきます。


2022年のフェラーリ販売台数

売上高と純利益

フェラーリの2022年の売上高は、前年比19.3%増の50億9500万ユーロ(約7237.7億円)でした。
純利益は前年比13%増の9億3900万ユーロ(約1333.8億円)となっています。
販売台数が13221台だったので、1台あたりの純利益は1008.8万円となります。

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モデルごとの販売傾向

フェラーリはモデルごとの具体的な販売台数に言及していませんが、296や812、ポルトフィーノMやSF90など、主要なモデルは軒並み販売台数が増加したとフェラーリは主張しています。
逆にモンツァSP1 / SP2は、2022年第1四半期に生産が停止していたため、前年(2021年)ほどの台数は販売されなかったようです。

フェラーリ モンツァ SP1

新型モデルに目を向けると、デイトナSP3のデリバリーが2022年第4四半期に開始されています。デイトナSP3はV12をリアミッドシップに搭載するモデルで、過去の名車にインスピレーションを得た「Icona」シリーズの第3弾です。

フェラーリ デイトナSP3

フェラーリ初のSUV「プロサングエ」は、まだデリバリーが開始されていませんが、既に2年分の生産量が売り切れており、2022年11月に受注を停止しています。予約がどのくらい入っているのかは不明ですが、フェラーリはプロサングエの生産量を、フェラーリの年間総生産台数の20%に制限するという計画なので、年間2,500台以上は生産されるはずです。それが2年分ですから、プロサングエは既に5,000台以上の売れていると考えられます。

フェラーリ プロサングエ

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地域ごとの販売傾向

最も大きな市場はEMEA(Europe, Middle East and Africa)で、2022年の販売台数は5958台でした。次に販売台数が多かったのは南北アメリカの3447台で、中国本土・香港・台湾の1552台がそれに続きます。この3地域だけ(といってもかなり広いが)で10957台を販売しており、2022年の世界販売台数において約82.9%を占めています。

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2023年の展望

プロサングエのデリバリーが開始されるため、より一層の販売増が見込まれます。また、フェラーリはSF90のVersione Specialeや812の後継モデルなどを市場に投入予定です。再び販売台数の記録を更新する可能性が高いといえるでしょう。

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