デイリーF1ニュース(2018年10月30日)レッドブルのボス、ルノーを称賛

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本日のニュースは以下の3本です。

  • レッドブルのボス、ルノーを称賛
  • ベッテル「シンガポールがターニングポイントだった」
  • アロンソ「トラックリミットは厳しく守らせるべき」

それではご覧ください。


レッドブルのボス、ルノーを称賛

これまでルノー製パワーユニット(PU)を散々にこき下ろしてきたレッドブルですが、メキシコGPに関しては、その貢献を認めています。

「功績があれば当然認める」と語るのは、レッドブルを率いるクリスチャン・ホーナーです。

「ルノーは今週末のこのようなコンディションにおいて、我々がライバルと競争できるようなエンジンを提供した」

「それによって我々は真正面から挑むことができ、フロントローを完全に占拠し、グランプリを支配して勝つことができた。理論上は、我々はここで1-2フィニッシュを飾るべきだったがね」

「このサーキットの高度がいくつかのライバルを抑制し、ルノーを競争力のある場所に置いた」

しかしルノーPU勢に、問題が無かったわけではありません。
カルロス・サインツのマシンは突然電気系統がシャットダウンし、そのままリタイアに追い込まれています。

ところがダニエル・リカルドのトラブルは、PUと関係なかったようです。

「データを見る限り、クラッチの問題のようだ。おそらく6周目に始まった」とだけホーナーは語り、具体的な原因については言及しませんでしたが、レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコは、問題の原因はリカルドの操作ミスだとコメントしています。

問題のクラッチは、レッドブルがAPレーシングから購入しているものだそうです。
クラッチそのものが原因であるなら、来シーズンはサプライヤーが変更されるかもしれません。

Source: Red Bull praise Renault and admit clutch failure for Ricciardo – f1technical.net

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ベッテル「シンガポールがターニングポイントだった」

今季のセバスチャン・ベッテルの敗因は、ドイツGPでのブレーキングミスによるコースアウト(結果はリタイア)だと言う声が多いです。
筆者もその一人なのですが、ベッテル本人は異なる見解を持っています。

「シンガポール以降、我々はレースにおいて、メルセデスに追いつくだけのペースを持っていなかった」とベッテル。

「当然ながら他のこともあったが、それは助けにならなかった。我々が犯したミスや、僕がしでかしたミスによって、ポイントを獲得できなかった」

「ドイツで何が起こったかについて、自らを厳しく責めることはできない。なぜなら……今年はもっと大きなミスがあったからというわけじゃないんだけど、明らかにそれはもっと高くついたからだ」

「残念ながら、それはレースの一部だ。プッシュしているときには、少しやりすぎてしまうこともある。そのうえ(プッシュするには)間違ったコーナーを選んでしまった」

「しかし、とにかくそれは僕の背後にあって、それについてあまり深く考えすぎないようにしている。僕はそれをレースの一部とみなしているし、他の人にも起こりうることだ」

ドイツでミスをした直後から「大きなミスじゃない」とベッテルは言い続けているのですが、失ったポイントからすると、大きなミスだったことは明白です。

Source: Vettel: Singapore was the turning point – pitpass.com

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アロンソ「トラックリミットは厳しく守らせるべき」

最近のフェルナンド・アロンソは、何かとトラックリミットに祟られています。
WEC(世界耐久選手権)の富士ラウンドでは、彼の乗るトヨタ7号車のポールポジションが、トラックリミットオーバーで幻となってしまいましたし、アメリカGPでもオーバーランで予選タイムを抹消されてしまいました。

なのでさぞや怒っているだろうと思いきや、アロンソはこれらの裁定に満足しているのだそうです。

「私はそれがゼロ・トレランス(不寛容)であることを好む」とアロンソ。「富士では白線を1メートル超えたせいでラップタイムが抹消され、そのためにポールポジションではなかった」

「大きなモーメント、大きなオーバーステアが起きれば、結局トラックから外れ、ラップタイムは消される。ルールでは、もし赤と白のライン(縁石)を超えていれば、ラップタイムを抹消するという」

「彼ら(FIA)は、ドライビングミスやタイムアップがあったかは考慮していない。ラインがそこにあり、それを超えたならラップタイムを削除する」

「彼らは他のシリーズにおいて、それを上手くやっている。私はここ(F1)での機能の仕方にも満足だ」

アメリカGPではトラックリミットオーバーを阻止するため、「フェルストッパー」なる黄色い縁石が、赤白の縁石の外側に設置されていました。
先日行われたWTCR鈴鹿ラウンドでも、コーナーのイン側にタイヤブロックが設置されており、インカットを防止していました。

安全対策としてコーナーの外側が舗装された結果、ミスしてもすぐ復帰できるようになってしまったため、バトルから緊張感が失われてしまいました。
しかしトラックリミットオーバーを阻止する対策の数々が、かつての緊張感を取り戻すかもしれません。

Source: Alonso backs FIA’s “zero tolerance” approach to track limits – racefans.com

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