フェラーリ FXX K Evo 最強の跳ね馬がさらなる進化を遂げる!【10/30更新】
フェラーリがFXX Kをさらに改良した、エボリューションモデルを開発中です。
FXX K Evoは、ラ・フェラーリからさらなる速さを引き出そうとしています。
フェラーリはFXX K Evoの開発にあたり、5000kmの開発テスト走行と、15000kmもの信頼性テスト走行を行ったそうです。
XXシリーズは研究開発を兼ねているので、相当な意気込みで開発されたのでしょう。
今回はフェラーリFXX K Evoの最新情報をお伝えします。
更新情報
車名が「FXX K Evo」だと判明したため、ページ内の記述を修正し、公式画像を追加しました。(2017/10/30)
フェラーリFXX Kとは?
FXX Kは、ラ・フェラーリをベースにしたサーキット走行専用車両です。
XXとは、フェラーリの顧客がテストドライバーとして研究開発に協力するXXプログラムのことで、これまでに599XXや、FXXなどの車を用いて行われてきました。
ちなみにFXXは、エンツォベースの車でした。
FXX Kは、FXXの後継車種となります。
Kの文字は、ラ・フェラーリに搭載されている「HY-KERS」を意味するものです。
FXX Kのスペック
リアミッドに鎮座する6262ccのV型12気筒エンジンは、最高出力860ps・最大トルク720Nmを発生します。
ノーマルのラ・フェラーリがそれぞれ800ps・700Nmですから、エンジン自体は1割に満たないパワーアップしかしていません。
しかし運動エネルギー回生システムの「HY-KERS」は、ラ・フェラーリの120kW(163ps)から、FXX Kでは140kW(190ps)と、16%以上のパワーアップを遂げています。
これによりFXX Kは、1050ps・900Nmという、圧倒的なシステム総出力を達成しました。
FXX K Evoの改良点
パワートレインの変更は無し
エンツォベースのFXX エボルツィオーネには、FXXとまったく同じエンジンが搭載されていました。
FXX K Evoの場合もまったく同様で、パワートレイン関係に変更はありません。
つまりシステム総出力は1050ps・900Nmとなります。
1200psオーバーになるという噂もありましたが、ガセネタだったようです。
しかしFXX K Evoが、AMGプロジェクト・ワンや、アストンマーチン・ヴァルキリーといった、今後登場するハイパーカーのライバルたちに劣っているわけではありません。
FXX K Evoでは、空力パーツが大幅にアップデートされているからです。
空力の大幅な改良
FXX K Evoは、FXX Kと比較して23%、ラ・フェラーリ比だと実に75%もダウンフォースが増加しました。
最高速度では830kg、時速198km/hでも640kgものダウンフォースが発生します。
フロントにはカナードが追加されるなど、バンパー形状が変更されただけでなく、フロントホイールハウス内にエアフローを導入するためのインテークが追加されました。
これらの変更によって、フロントのダウンフォースは10%も増加したそうです。
また、フロア下面に追加されたボルテックスジェネレータにより、FXX K比で30%増のダウンフォースを生み出しています。
FXX Kではリアに小ぶりなウイングレットが左右にあるだけでしたが、Evoでは巨大なリアウイングに換装されていますし、エンジンカバーにはシャークフィンが追加され、リアウィングへのエアフローを整流しています。
もちろん速度に合わせて迎角が変化する、アクティブ・リアスポイラーも健在です。
FXX K Evoの動画
やっぱりV12サウンドは最高ですね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の関連記事もぜひご覧ください。