デイリーF1ニュース(2018年7月4日)マクラーレンのエリック・ブーリエが辞任。事実上の更迭か
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお伝えするデイリーF1ニュース。
本日のニュースは以下の3本です。
- マクラーレンのエリック・ブーリエが辞任。事実上の更迭か
- ホーナー「リカルドはレッドブルとの契約を延長する」
- ラウダ「メルセデスのドライバーラインナップは現状維持」
- フェラーリエンジンはメルセデスを超えたのか?
それではご覧ください。
マクラーレンのエリック・ブーリエが辞任。事実上の更迭か
マクラーレンのレーシング・ディレクターであるエリック・ブーリエが辞任しました。
プレスリリースによると本人から辞任の申し出があったそうですが、事実上のの更迭と考えられます。
ブーリエはレースチームを率いる現場のトップでした。
マクラーレンはブーリエの後任となるレーシング・ディレクターを置かず、今後は新設のスポーティング・ディレクターのジル・ド・フェランがチームを統括するようです。
チームの運営体制も変更されました。
マクラーレン・レーシングのCEOがザック・ブラウンであることに変わりはありませんが、COOのサイモン・ロバーツが生産とエンジニアリング、ロジスティクスを監督する役割を担い、アンドレア・ステラがトラックサイドのオペレーションを担当するパフォーマンス・ディレクターの役職に就くようです。
マクラーレンは不満を持ったスタッフが「反乱」の兆候を見せるなど、最近はチームの崩壊すら懸念される状況にありました。
新体制がチームを再びまとめ上げることができるのか、その手腕に注目です。
Eric Boullier is out and Gil de Ferran is in at McLaren! – f1i.com
ホーナー「リカルドはレッドブルとの契約を延長する」
来季の去就が注目されているダニエル・リカルドですが、レッドブルを率いるクリスチャン・ホーナーは、リカルドが契約を延長すると確信しているようです。
「両者の関係を継続するという希望がある」と、ホーナーはミルトン・キーンズのファクトリーで語りました。
「その問題は今、実際に詳細を辿り、結論に至る段階となっている。夏休みに先立って契約が結ばれるだろう」
「メルセデスは本格的なオファーをテーブルに載せていたと思う。彼(リカルド)は興味を持っていただろう」
「メルセデスかフェラーリのオファーは彼を振り向かせただろう。両チームのいる場所は、かなり見栄えが良い」
ホーナーは、ルイス・ハミルトンが「ロズベルグしない」かぎり、つまりいきなり引退しない限りは、リカルドがレッドブルと契約延長するだろうと語っています。
ハミルトンやベッテルのいるチームに今から加わっても、公平な扱いはまず期待できませんから、レッドブルに残るのが一番良いと思います。
Ricciardo will stay at Red Bull in 2019, says Horner – f1i.com
ラウダ「メルセデスのドライバーラインナップは現状維持」
メルセデスでノン・エグゼクティブ・チェアマンを務めるニキ・ラウダは、来季も現在のドライバーラインナップ──ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタス──を継続することを認めました。
「来年、ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスが、メルセデスのためにドライブすることを保証する」とラウダ。
「既にそれは解決されている」と、ラウダは付け加えています。
ハミルトンは英国のアスリートとしては最高額となる年俸で契約を2年間延長する予定です。
ボッタスの契約に関する詳細はまだ明らかになっていませんが、オーストリアGPでもポール・ポジションを獲得するなど、活躍を見せています。
これまで1年ずつの延長だったボッタスですが、複数年契約を結べるのでしょうか。
Lauda confirms Hamilton and Bottas line-up for 2019 – f1i.com
フェラーリエンジンはメルセデスを超えたのか?
2014年にターボエンジン+ハイブリッドというレギュレーションが導入されて以来、メルセデスのエンジンは常に最強でした。
シルバーアローの快進撃も、エンジンパワーによるところが大きいはずです。
しかしルイス・ハミルトンは、メルセデスエンジン1強の構図が崩れ始めていると見ています。
「彼ら(フェラーリ)は、その点で我々に先んじている。疑いようがないよ」
ザウバーのボスであるフレデリック・ヴァスールも、チームの復調がフェラーリエンジンのおかげだとを認めています。
「(スクーデリアと)同じバージョンのフェラーリエンジンを持っていることは、我々にとって全ての違いを生み出している」
「シャシーは段階的に改善しているが、今年のエンジンの助けを借りていることは否定できない」
フェラーリエンジンの性能向上は、カスタマー同士の争いでより顕著です。
以前はメルセデスを使用するプライベーター(ウィリアムズ、フォース・インディア)が、中団グループのの争いをリードしていましたが、最近はフェラーリ勢が優位に立っています。
特にザウバーの改善ぶりは目を見張るものがあります。
Ferrari’s engine has powered ahead of Mercedes – Hamilton – f1i.com
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