デイリーF1ニュース(2018年9月19日)トト・ヴォルフが周回遅れの車に苦言

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最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお伝えするデイリーF1ニュース
本日のニュースは以下の3本です。

  • トト・ヴォルフが周回遅れの車に苦言
  • ルノー、Bチームによる予算制限の回避を懸念
  • ロシアGPにおける各ドライバーのタイヤセレクト

それではご覧ください。


トト・ヴォルフが周回遅れの車に苦言

シンガポールGPでは、トップ走行中のルイス・ハミルトン(メルセデス)がバックマーカー(周回遅れの車)に引っかかり、2位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)との間にあった約3秒のギャップが、一瞬にして無くなるというシーンがありました。
幸いハミルトンはトップを守り切ることができましたが、もしフェルスタッペンの先行を許していたら、抜きにくいマリーナベイ・ストリート・サーキットでは、抜き返せなかったかもしれません。

「ギャップを失えば誰だって怒る」と語るのは、メルセデスを率いるトト・ヴォルフです。

「しかし彼らもポジションを巡って戦っていることを受け入れなければならない。そして彼ら自身にとってベストなレースにしようとしていることもだ。我々はそれをリスペクトしなければならない」

「しかしもしレースリーダーが来て、近づいてきたなら、彼らの背後で何が起こっているのかについて、全体的な視点を持つべきだと思う」

「レーシングカーの中では、時折何が起こっているのか理解できないし、リーダーが来ているとわかっていても、自身のポジションのために戦っている。全員が仕事を果たすのに苦労しているということを、リスペクトしなければならない」

「私はドライバーたちが、彼ら自身の間で議論する必要があると思う」

リードラップカーがバックマーカーを抜く際に、順位争いをしているバックマーカー間で順位変動が発生する可能性があるからこそ、簡単に譲ろうとしないわけですから、リードラップカーに譲るときには、バックマーカー間のオーバーテイクを禁止してしまえばいいと思います。

Source: Wolff tells backmarkers to look at the bigger picture – f1i.com

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ルノー、Bチームによる予算制限の回避を懸念

F1のオーナーであるリバティ・メディアは、チャンピオンシップ争いをより面白くするために、F1のチーム間格差を解消しようとしています。
その切り札が予算制限です。

しかし、ハースを皮切りに次々と増え始めているBチームが、予算制限を骨抜きにするかもしれません。
メルセデスフェラーリレッドブルといった有力チーム(つまりAチーム)が、開発工程やリソースをBチームに割り振ることで、実質的に現在と同じ予算規模を維持する可能性があるからです。

BチームはAチームと同じコンポーネントを数多く使用できるため、競争力を大幅に高めることができます。
ハース・VF-18が、昨年型のフェラーリ・SF70Hのコピーであることは周知の事実です。

「フォース・インディアがメルセデスのジュニアチームとなって、メルセデスがリソースや作業負荷を移転させ、将来の予算上限との競争力を改善することができるのであれば、それは懸念事項だ」と語るのは、ルノーのマネージング・ディレクターであるシリル・アビテブールです。

「基本的には、そのようなタイプのセットアップが必要であるという事実を認めるだろう。なぜならメルセデスにとってそれは利用可能になるだろうし、フェラーリにとっては既に利用可能であり、レッドブルには利用可能な資産がある。したがって、トップ3チームはすべてこのような状況にあるが、我々はそうではない。だからそれが大きな懸念だ」

「リバティが、彼らが行うと言っていることをやるのだとすれば、それは疑いなく、より公平な資金配分であり、いくつかの上級チームや、スーパーチーム、ジュニアチームを持つ必要性を感じない」

予算制限が骨抜きにされるのはたしかに問題なのですが、一方でBチームの存在が中団グループの混戦をもたらした側面もあるので、リバティ・メディア側がアビテブールと同様の見解とは言い切れないと思います。

Source: Renault trusts Liberty to prevent F1 rivals exploiting ‘B teams’ – racefans.net

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ロシアGPにおける各ドライバーのタイヤセレクト

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ロシアGPで各ドライバーが選択したコンパウンドごとのタイヤセット数が明らかになりました。
ソチに持ち込まれるのは、ソフト、ウルトラソフト、ハイパーソフトの3種類です。

最もコンサバティブなチョイスをしたのは、メルセデスの2台です。
ハイパーソフトは7セットと各チームの中で最も少なく、ウルトラソフトは4セットと多めのチョイスになっています。

ほとんどのチームはハイパーソフトを8~9セット選んでいるのですが、ルノー勢だけは、ハイパーソフトを10セットも用意しています。
このアグレッシブなチョイスは吉と出るのでしょうか。

Source: Mercedes pick fewest hyper-softs again for Russian GP – racefans.net

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