デイリーF1ニュース(2018年9月18日) シンガポールでトロロッソはなぜ失速したのか
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお伝えするデイリーF1ニュース。
本日のニュースは以下の3本です。
- シンガポールでトロロッソはなぜ失速したのか
- バンドーン、フェラーリの開発ドライバー職に興味?
- フォース・インディア、チームメイト同士のバトルを禁止
それではご覧ください。
シンガポールでトロロッソはなぜ失速したのか
ベルギーGPでは9位入賞、イタリアGPでも予選9番グリッド獲得と、苦手とする高速コースで健闘を見せていたトロロッソ・ホンダですが、入賞が期待されたシンガポールGPでは精彩を欠き、ピエール・ガスリーは13位、ブレンドン・ハートレーは17位に終わりました。
得意なはずの低速コースで、なぜ上手く行かなかったのでしょう?
「なぜこれほど遅かったのか理解するのが難しいから、僕たちにはもう少し時間が必要だ」とガスリー。
「前の2つのレースウィークエンドでは、僕たちが考えていたよりもずっと良かった。シンガポールではさらに良くなるという見込みを持っていたと思う」
「結局、僕たちは期待よりも遅かった。だからもっと理解するために、僕たちは全てを見直さなければいけない」
「僕たちが予選で見たのは、風が強いコンディションだと、コーナーで多くのダウンフォースを失っていたということだ。だから僕たちは多くのことを学ぶ必要がある。なぜなら現時点で僕たちは、全てについて本当の答えを持っていないからだ」
「第1スティントではハイパーソフトに賭けていたが、期待していたよりも遥かに多くのデグラデーション(劣化)があった」
「15周した後、僕はかなり苦労し始めた。25周まで行ったけど、最終的には本当にタフだったよ」
STR13が風の強いコンディションで不安定なのは、シーズン序盤から言われていることです。
ダウンフォースが上手く発生しない状態では、さすがのガスリーでもタイヤをもたせることはできなかったのでしょう。
今回の結果を受けてかどうかはわかりませんが、アメリカGPで予定されていたホンダの「スペック3」投入が、次のロシアGPに前倒しされるという情報が流れています。
ICE(内燃機関)が現在の715psから750psへと大幅にパワーアップするといわれているスペック3で、巻き返すことができるのでしょうか。
Source: Gasly seeks answer to Toro Rosso’s struggles in Singapore – f1i.com
バンドーンがフェラーリの開発ドライバー職に興味?
来季のシートがいまだ決まっていないストフェル・バンドーンが、フェラーリの開発ドライバー職に興味を示していると言われています。
現在その職にあるダニール・クビアトが、来年はトロロッソに復帰すると見られているからです。
「F1(のレギュラーに)にとどまることはまだ可能だが、その可能性はとても、とても、とても小さい」と、バンドーンは母国メディアに現在の心情を吐露しています。
「市場はここ数週間で大きく変わったが、まだ何も決まっていない。F1の外も見ていて、すぐに何かをしたいと思っている」
「レベルが極めて高く、まだ数多くの人が私の才能を信じてくれている、他の選手権もある」
「私はまだレースとチャンピオンシップに勝つことができる前のドライバーだが、別の環境ではもう一度やり直すことができると確信している」
トロロッソのもう1つのシートには、パスカル・ウェーレインが座るのではないかと言われています。
ウェーレインは昨年ザウバーに唯一のポイントをもたらしたものの、ザウバーがアルファロメオと提携したために、メルセデスの育成ドライバーであるウェーレインが放出されました。
今年ウェーレインはDTM(ドイツツーリングカー選手権)を戦っていましたが、DTMからメルセデスが撤退するため、メルセデスはウェーレインとの契約を解除するようです。
フリーエージェントになったことで、トロロッソとの契約にも支障が無くなったと考えられています。
Source: Is there a spot for Stoffel Vandoorne at Ferrari? – f1i.com
フォース・インディア、チームメイト同士のバトルを禁止
The moment when Perez collided with Ocon… and Ocon collided with the wall 😱#F1 #FerarrriGP 🇸🇬 pic.twitter.com/7u8XvpOXM5
— FOX Sports LIVE! (@FSAsiaLive) 2018年9月16日
昨年に続いて今年もチームメイト間での同士討ちが発生したフォース・インディアは、再びチームメイト同士のバトルを禁止するようです。
「チームメイトがお互いにぶつかるのは容認できない。我々は犠牲を払っている」と語るのは、チームを率いるオトマー・サフナウアーです。
「彼らは互いのスペースを十分に残しておらず、ぶつかったエステバン(オコン)を壁に追いやった」
「昨年似たような事件が起こった後に、我々が運用した約束事のルールを復活させる。つまり、お互いに競争することはできない」
「この悲惨なレースは、我々が予選で見せたスピードと逃した機会を考慮すると、さらに悔しいものだ」
来年はランス・ストロールとセルジオ・ペレスのコンビになると言われていますが、ペレスはチームオーナーの息子にきちんと「配慮」できるのでしょうか。
何事も起こらないのが一番ですが、怖いもの見たさもあります。
Source: Force India reinstates team orders on Ocon and Perez – racefans.net
最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の関連記事もぜひご覧ください。