デイリーF1ニュース(2018年9月30日)ロシアGP 決勝の結果
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお伝えするデイリーF1ニュース。
本日のニュースは以下の3本です。
- ロシアGP 決勝の結果
- フェラーリはイタリア人が多すぎるから勝てない?
- メルセデスはスパで飛躍のきっかけを掴んだ
それではご覧ください。
ロシアGP 決勝の結果
2018年のロシアGPは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が勝利しました。
ホールショットを決めたのはバルテリ・ボッタス(メルセデス)でした。
セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は好スタートを決めたものの、ハミルトンのマシンはスピードの伸びが良く、結局ベッテルは3番手のまま周回を重ねていきます。
後方からのスタートとなったレッドブルとトロロッソの4台でしたが、レッドブル勢が前を行く車を次々とオーバーテイクしていったのに対し、トロロッソ勢にはブレーキトラブルが発生。2台とも序盤で姿を消してしまいました。
レースが動いたのはやはりピットインのタイミングです。
最初に動いたのはボッタス、そして次に動いたのはベッテルでした。
ハミルトンは猛烈なプッシュを見せましたが、ソフトタイヤに履き替えたベッテルのペースが予想以上に良く、ピットを終えたハミルトンをわずかの差で逆転。
ベッテルが2位に浮上し、跳ね馬はトップを行くボッタスに狙いを定めます。
しかしハミルトンがすぐさまベッテルとのギャップを詰めると、鋭いブレーキングでベッテルをオーバーテイク!
A crucial move by @LewisHamilton to get past Sebastian Vettel and allow Mercedes to take control of the #RussianGP 🇷🇺
Several laps later, he's 50 points clear of his title rival 🏁#F1 pic.twitter.com/AKlsCXCACc
— Formula 1 (@F1) 2018年9月30日
その後メルセデスはボッタスとハミルトンを入れ替えるチームオーダーを発動する徹底ぶりを見せ、ロシアGPを1-2フィニッシュで完全制覇しました。
これでハミルトンとベッテルの差は50ポイントに拡大したため、ハミルトンのタイトルがほぼ確定したと言ってよいでしょう。
ベッテルは3位、4位にはキミ・ライコネン(フェラーリ)が入り、オーバーテイクショーを見せてくれたフェルスタッペンは5位に入りました。
フェラーリはイタリア人が多すぎるから勝てない?
かつてF1界を牛耳っていたバーニー・エクレストンの目には、今のフェラーリがどのように映っているのでしょうか。
「イタリア人が多すぎる」とバーニー。「先日私は誰かにそう言ったんだ。昔に戻ってしまっている」
ここで言う「昔」というのは、タイトルから遠ざかっていた
80年代から、90年代中頃までを指すものと思われます。
「我々が知るように、(ジャン)トッドがフェラーリに居て少し世話をしていたので、イタリア人は多すぎなかった。そしてマイケル(ミハエル・シューマッハのこと)がチームを走らせていたから、少し違っていた。私は今、彼らがあのようなセットアップを欠いていると思う」
メルセデスとスクーデリア・フェラーリのマネジメントスタイルの違いについて、バーニーは以下のように分析しています。
「メルセデスには純粋なチームがあり、レースは全て彼らが行っている。レースと自動車メーカーは何の関係も無い」
「フェラーリは市販車の生産面に気を払っており、F1のパフォーマンスは多かれ少なかれそれに連動している。だからそれは(メルセデスとは)別の方法で実行されているのだ」
歴史的にフェラーリ本体がスクーデリアの運営によく介入するのは、バーニーが言うような理由があるためなのでしょう。
ダイムラーのような巨大企業ならばレースチームに大きな裁量権を与えることができますが、フェラーリくらいの規模だと難しいのだと思います。
Source : Ecclestone sees Ferrari as 'too Italian’ to win the title – f1i.com
メルセデスはスパで飛躍のきっかけを掴んだ
メルセデスを率いるトト・ヴォルフは、ベルギーGPで得た知見が、W09のパフォーマンスに飛躍をもたらしたと考えています。
「スパでは最大の学習が実際に起こった」とヴォルフ。「我々はレースで敗北を喫し、それがなぜなのかを知った」
「我々はシケインとラ・ソースで本当に苦労していたが、そのことは我々がどこを見る必要があるかという手がかりを与えてくれた」
「我々はシンガポールに行って、実際にそれが正しい手がかりなのかどうかを見定めようとした。それが当たっていたため、全般的な車の理解がより良くなった」
「そして夏の後に新エンジンを導入したので、エンジン側もまた明らかに良くなった。我々は理解を進め、全てが合わさったのだ」
フェラーリや他のチームについてはあまり気にせず、なぜマシンが性能を発揮しないのかを理解することに集中したというヴォルフ。
パワーではまだフェラーリにアドバンテージがあるようですが、総合的なパフォーマンスでは、メルセデスが再逆転したと見るべきでしょう。
Source : Spa breakthrough behind Mercedes’ leap forward – Wolff – racefans.net
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