デイリーF1ニュース(2018年10月20日)サインツ「ルノーの失速はエンジンのせい」
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお伝えするデイリーF1ニュース。
本日のニュースは以下の3本です。
- アメリカGP FP1・FP2の結果
- サインツ「ルノーの失速はエンジンのせい」
- アリバベーネ「F1のライバルはプレイステーション」
それではご覧ください。
アメリカGP FP1・FP2の結果
金曜日のセッションは事前の予報通り、いずれもウェットコンディションとなりました。
なのでタイムは参考記録程度にしかならないでしょう。
とはいえ、新たなエアロパッケージを導入したトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが、FP2で2番手タイムを出したことは特筆に値します。
サインツ「ルノーの失速はエンジンのせい」
ルノーのカルロス・サインツは、チームの競争力が失われた理由として、エンジンのパワー不足を挙げています。
「エンジンの側から最大の打撃を受けたと思う」とサインツ。
「我々はカナダで、明らかに中団グループをリードしていると考えていた。その時はBスペックのパワーユニットが成功していた」
「ホッケンハイムまでは、我々が持っているものに十分満足していたというべきだろう。今年の終盤には予選Q3に進出できるチームになって、ポイントを獲得できると思っていた」
「だがその後メルセデスとフェラーリが、オーストリアやホッケンハイム、ハンガリーにアップグレードを持ち込んだ。我々はスパやモンツァ、鈴鹿のような場所で、彼らの存在を大いに感じ始めた」
「そのエンジンの赤字を補うためには、我々は今まで以上のエアロの改善をもたらすべきだった。とはいえ私は、主にエンジンが支配しているのだと思う」
サインツはホンダのスペック3についても、「予選では(勝つのが)難しいと言わざるを得ない」と評しています。
ルノーはエンジンの面で八方塞がりになっているようです。
Source: Renault hit hard by rivals’ engine gains – Sainz – racefans.net
アリバベーネ「F1のライバルはプレイステーション」
フェラーリを率いるマウリツィオ・アリバベーネは、若い視聴者がF1への興味を失っていることにこそ、視聴率低下の原因があると考えているようです。
「我々は戻ってスポーツを再開する必要がある」とアリバベーネ。「スポーツを始めることは、ややこしくて複雑な方程式だ。しかしそれは我々は絶対に必要とするものであり、我々の観客もまた分析しなければならない」
「年を取っていく観客を抱えているのに、それを維持することだけを考えて働いていれば、若い世代の獲得から注意が逸れてしまう。これは問題があることを意味する」
「問題があるなら解決法を見つける必要がある。その解決法は予算制限に関することだけではない。予算制限は非常に重要だが、それだけが解決法ではない」
「グランツーリスモを見れば、我々は9割がた心を入れ替えて、競合他社に注目する必要がある。今日、我々は幅広いエンターテインメントを提供しており、特定のスポーツだけでなくあらゆるものを見て、全てを平等に扱う必要がある」
F1もeSportsを開催したり、スマホ用のゲームアプリを無料で提供するなどして、若者の興味関心を取り戻そうと躍起になっていますが、あまり奏功していません。
とはいえ、アリバベーネの言っていることにも一理あると思います。
F1側は予算制限によって各チームの戦力が均衡し、誰が勝つのかわからない状態を作り出せばF1人気が復活すると考えているようですが、そんな状態がずっと続いているNASCARの人気は、大きく落ち込んでしまいました。
一方、欧州サッカーでは少数のビッグクラブが国内リーグを毎年のように制覇していますが、人気はうなぎのぼりです。
なので接戦が人々を熱狂させるというロジックには、説得力が感じられません。
人々がスポーツに求めているのは、スーパープレイだと思います。
サッカーだとビッグクラブに所属するスーパースターたちがそういうプレイを頻繁に見せてくれるので、ビッグクラブの試合ならば、下位チームとの対戦でも十分に楽しめるのです。
モータースポーツではオーバーテイクがスーパープレイに該当すると思うのですが、F1のDRSを使ったオーバーテイクはあっさりしすぎていて、あまりすごいことをやっているようには見えません。
サイド・バイ・サイドのバトルとかがあれば別ですが、順位の入れ替えだけが増えてもファンは喜ばないでしょう。
ドリフトみたいにドライバーの技量がわかりやすく伝わる仕組みが必要だと思います。
Source: Ferrari: F1 needs a “relaunch” to target PlayStation generation – racefans.net
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