BMW M8 MotoGPセーフティカー M8 GTEのパーツを流用

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2輪ロードレースの最高峰であるMotoGPセーフティカーが、新しくなりました。
1999年以来、MotoGPのセーフティカーはBMWが供給しているのですが、ベース車両がM5からM8コンペティションに切り替わったのです。

今回はBMW M8 MotoGPセーフティカーの概要をご覧ください。


BMW M8 MotoGPセーフティカーの概要

セーフティカーはレース用マシンを先導するための車両なので、高いパフォーマンスが要求されます。
先導する車が遅いとタイヤが冷えてしまうため、F1などではドライバーがセーフティカーに対する不満を口にすることも珍しくありません。

M8 MotoGPセーフティカーは、エンジンこそノーマル(625ps)のままですが、チタンスポーツエキゾーストやリアディフューザーなど、数多くのM Performanceパーツを装着することで、性能向上を図っています。

フロントのカナードはオリジナル品のようだ。

タイヤはミシュラン・パイロットスポーツ・カップを装着する。

特に注目すべきはリアウィングです。
スワンネックタイプの大型リアウィングは、レーシングカーのM8 GTEに装着されていたものを流用しています。
これが強烈なダウンフォースを生み出すことは言うまでもありません。

巨大なリアウィングはM8 GTE(奥に見える車)のものを流用。

ディフューザーはM Performanceパーツだ。

ルーフ上のLEDライトや、フロントバンパーのLEDフラッシャーなど、セーフティカーならではの装備も万全です。
ちなみにヘッドライトのコロナリングを点滅させることもできます。

バンパー開口部にLEDフラッシャーを装着している。

ロールケージや消火器なども装備され、安全面にも抜かりはありません。

M Performanceステアリングホイール・プロを装着する。

ライトコントロール用のスイッチ。

ロールケージで安全性を確保している。

ロードカーのM8は、レーシングカーのM8 GTEと並行して開発された経緯があるので、サーキットには最適な車でしょう。
M8 GTEはWEC(世界耐久選手権)から撤退してしまいましたが、MotoGPではこれからもM8の活躍を見ることができそうです。

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