ブラバス ロケット900 4ドアクーペになって蘇った伝説
ブラバスが2021年モデルのロケット900「ONEOFTEN」をリリースしました。
「ONEOFTEN」、つまり10台限定のスペシャルモデルです。
ブラバスはロケット900という同名のモデルを、2015年にも発表しています。
そのときはAMG S65がベースでした。
2021年モデルはAMG GT 63 4MATIC+がベースとなっています。
今回は新型ロケット900の概要をご覧ください。
ブラバス ロケット900(2021年モデル)の概要
エクステリア
画像をクリック(タップ)すると拡大できます。
前後ともカーボン製のオーバーフェンダーが追加され、ワイドボディ化されています。リアは78mmもワイド化されているため、大迫力です。
ちなみに全幅はランボルギーニ アヴェンタドールよりも幅広なのだそうです。
ラムエアインテークやフロントスポイラーを統合したカーボンフロントフェイシアや、マルチピースカーボンリアウイング、そして大型のカーボンリアディフューザーなど、空力バランスも完璧に調整されています。
インテリア
画像をクリック(タップ)すると拡大できます。
インテリアは顧客の希望に沿って製作されますが、画像の内装はステルスグレーのボディカラーを持つ個体のものです。
ロイヤルブラックレザーとアルカンターラで仕上げられた内装には、外装と同じくグレーのコントラストステッチが組み合わせてあります。
シートやドアの内張りには「クレスト」と呼ばれる紋章模様のキルティングが施されている他、各所には光沢のあるカーボンエレメントが加飾として追加されています。
ヘッドレストやスカッフプレートのブラバスのロゴもポイントです。
シャシー
カーボン製のエアロディスクを装着した鍛造モノブロックホイールには、ピレリP Zeroタイヤが組み合わせてあります。
タイヤサイズはフロント295/30 ZR21、リア335/25 ZR22という極太サイズですから、軽量なホイールを開発する必要があったわけですね。
サスペンションはBRABUS AIRMATIC SPORTで、2つのドライブモード(コンフォート, スポーツ)を選択した際に、車高を25mmダウンします。
パワートレイン
ボアとストロークがアップしたことで、排気量は4,407ccとなりました。
これに加えターボチャージャーが大型化された他、最大ブーストも1.4バールに引き上げられています。
ECU(エンジンコントロールユニット)のリマッピング、燃料ポンプの高圧化、ステンレス製クアッドエキゾーストの採用、そしてラムエアインテークの追加など、エンジン周りは全て手が加えられたと言っても過言ではありません。
結果としてこのエンジンは、最高出力900ps、最大トルク1,250Nmという凄まじいパワーとトルクを獲得しました。
特に最大トルクを2,900rpmという低回転から発生するのは驚きです。
しかしドライブトレインを保護するため、トルクは1,050Nmに制限しているのだそうです。
トランスミッションは9速のAMG SPEEDSHIFT MCTで、ブラバス製のアルミニウムパドルシフターを用いて手動変速できます。
駆動方式はAWD(全輪駆動)の4MATIC+です。
ロケット900の車重は2,120kgと重量級ですが、0-100km/hにわずか2.8秒しかかかりません。
0-300km/hでも23.9秒です。
ちなみに最高速は車重からくるタイヤへの負荷を考慮して、330km/hに制限されています。
価格・発売日
価格は427,000ユーロです。
日本円に単純換算すると、約5,300万円となります。
ロケット900は10台の限定生産です。ブラバスは既に受注を開始しています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の関連記事もぜひご覧ください。