【悲報】1.5のNDロードスターは2.0より圧倒的に遅いことが判明
1.5のハンドリングやブレーキは高評価だが……
まずはこちらの動画をご覧ください。
かなりテクニカルなコースですが、2.0リッターが1.5リッターより3.5秒も速いタイムを叩き出しました。1分強の短いコースなので、かなりの大差といえます。
パワーの差は28ps(2.0L: 157ps, 1.5L: 129ps)、重量の差は58kg(2.0L: 1058kg, 1.5L: 1000kg)。パワーウェイトレシオの差が約1kg/psあるので2.0の方が有利なのですが、その優位性を活かせるコースとは思えません。
なぜならストレートが特別長いわけでもなく、4速に入るのは2秒ほどだからです。もちろんストップ・アンド・ゴーなわけでも、スタンディングスタートしたわけでもありません。パワー差が出やすいコースではないはずなのに、なぜこれほど差がついたのでしょう?
2.0がベストバランスのシャシー?
まずタイヤ性能の差が疑われますが、映像では確認できません。ただタイヤサイズ的には、同じ16インチを履いていたとしても幅が10mm違うだけで、17インチ同士なら全く同じサイズとなるので、大きな差がつくとは考えにくいです。
シャシーとエンジンのマッチングはどうでしょうか。ロードスターのシャシー性能が高いため、1.5は俗にいう「シャシーが勝っている」状態だと言われています。よってロードスターは2.0でこそ、本来の性能を発揮できるのではないでしょうか。
ただしハンドリングやブレーキの評価は1.5が上です。2.0は重さの分だけ慣性が大きいため、操作に対する反応に、1.5ほどの鋭さと精度がありません。
速くなければスポーツカーじゃない
1.5の方がソフトなのでストリートでは好ましいだろうとの評価ですが、いかんせんタイム差が大きすぎます。ロードスターと言えども速さは重要なファクターですから、同じ車でこれほど差があると萎える人も多いはず。排気音も2.0の方が魅力的に聞こえますし、1.5を積極的に選ぶ理由があまり無いような……。
2.0は86/BRZキラーになり得る
なぜマツダは2.0を日本市場に投入しないのでしょう? 86/BRZにトドメを刺すには、2.0を投入すべきだと思うのですが……。
クーペ/オープンカー:首位はロードスター、86がそれを追う – carview
ロードスターはスポーツカーとしてはかなり売れていますが、発売から既に3年半が経過している86/BRZも善戦しています。むしろロードスターの売上が物足りなく感じるほどです。
車重は原点回帰しても、かつてとは商品の立ち位置が異なる。
かつてNAロードスターが発売されたときのマツダには、フラッグシップとしてRX-7がありました。なのでロードスターは絶対的な速さを追求する必要がありませんでした。
けれど今ロードスターは、マツダ唯一のスポーツカーです。もっとロードスターを速くすべきだと思います。
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