バサースト12時間レース終了! 千代選手の走りに感動した!

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マウント・パノラマを駆け抜けるGT-R

今年のGT-Rはゴジラじゃなくてミニラだった

バサースト12時間レースが終了しました。#1 NISMO ATHLETE GLOBAL TEAMは、13番手と苦しい位置からのスタートとなりました。


目次

  • レースの主役はマクラーレン
  • 荒れるレースを味方につける
  • 勝利の女神の気まぐれ
  • Chiyo-sanの驚異的な走り
  • レースの主役はマクラーレン

    昨年は最後のリスタートで前2台を抜き去り、「Godzilla」らしさをいかんなく発揮した日産GT-R NISMO GT3でしたが、今年のバサースト最速は、マクラーレン 650S GT3でした。


    TEKNO AUTOSPORTSの650S

    V8スーパーカー選手権にも参戦している強豪チーム「TEKNO AUTOSPORTS」がメンテナンスする#59 マクラーレン 650S GT3は、日産GT-R GT3よりもラップ当たり1秒以上も速く、#1 GT-Rは序盤から苦しい戦いを強いられます。

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    荒れるレースを味方につける

    しかしレース巧者の#1 GT-Rは、頻発するフルコースイエローを上手く利用して順位を上げていきます。レース開始から2時間後には、スタートの13位から表彰台圏内にジャンプアップしていたほどです。

    一方、新車を投入したアウディは精彩を欠き、マウンテンセクションでクラッシュ、後退してしまいます。また、燃費が悪い#59 マクラーレンは、他車とは異なるピットタイミングのためにこの段階では順位を下げていました。

    この結果#1 GT-Rがトップに浮上。#59 マクラーレン、そして昨年もデッドヒートを繰り広げた#10 ベントレーとの、熾烈な首位争いが始まりました。


    大柄だがコーナリングはGT-Rより速いベントレー

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    勝利の女神の気まぐれ

    相変わらずコース上では最速の#59 マクラーレンでしたが、残り2時間というところでやや早めにピットインし、最終ドライバーのShane Van Gisbergenへと交代しました。しかしその際にピットレーン速度違反を犯し、ドライブスルーペナルティを課せられてしまいます。

    すでに最終ドライバーの千代勝正選手にドライバー交代していた#1 GT-Rは、ライバルのミスで大きなマージンを得ることに成功しました。

    ペナルティを消化しコースに復帰した#59 マクラーレンと、首位の#1 GT-Rとの差は1分20秒ほど。#1 GT-Rはもう1度給油に戻らなければなりませんでしたが、首位のまま戻れるはずでした。

    しかし残り2時間を切ったところでアウディR8がタイヤバーストを起こし、セーフティーカー(以下、SC)が導入されます。#1 GT-Rがせっかく築いたマージンも、このSCで全て失われてしまいました。

    逆にSCの恩恵を受けたのが#59 マクラーレンです。ペナルティを帳消しにしただけでなく、SCラン中にスプラッシュ・アンド・ゴーを済ませ、燃費の不安まで解消してしまいました。

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    Chiyo-sanの驚異的な走り

    戦略面で不利に立たされた#1 GT-Rは、最終ピットストップでタイヤ無交換の奇策に出ます。しかしピットストップ中に#59 マクラーレンに先行を許し、千代選手がコースに復帰したときには、両者の差は12秒にまで広がっていました。

    しかし世界最速のGT-R使いである千代選手は、鬼神の如き走りでGT-Rの最速タイムを更新しながら、はるか先を行く#59 マクラーレンを猛追します。

    2スティント目のタイヤ、スタート直後の朝よりも上昇した路面温度、そしてタイヤカスでダスティーになった路面と、あらゆる悪条件が揃った中でベストタイムを連発した千代選手の走りは、見る人全てに感動を与えてくれました。現地中継のコメンタリーも「Chiyo-san!」を連発していたほどです。

    紙一重

    千代選手の走りで#59 マクラーレンの背後1.2秒差にまで迫った#1 GT-Rでしたが、惜しくも2位に終わりました。


    ゴールの瞬間

    しかし速さと幸運に恵まれたマクラーレンに、スピードで劣るGT-Rで肉迫したNISMO ATHLETE GLOBAL TEAMの健闘は、大いに賞賛されるべきだと思います。


    いつもの

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    最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の記事もぜひご覧ください。