デイリーF1ニュース(2018年1月12日) コスワース「単独でF1に戻る気は無い」
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- コスワース「単独でF1に戻る気は無い」
- マリオ・イゾラ「クビサには時間が必要」
- ピレリ「コンパウンドが増えても混乱は無い」
それではご覧ください。
コスワース「単独でF1に戻る気は無い」
コスワースが独立系エンジンサプライヤーとしてF1に戻ることはなさそうです。
F1に復帰するならば、外部からの支援が必要であると認めました。
「まず、われわれはF1に居たい」と語るのは、コスワースのマネージング・ディレクターであるブルース・ウッドです。
「われわれが現在進行中の議論に深く関わってきたことは、広く報じられている。議論においてわれわれが最初に見つけたのは、新エンジンルールが構築されても、完全に独立したコスワースが参戦することはありそうにないということだ」
「独立したサプライヤーとして参戦しても経済性が働きにくいため、単独参戦はありそうにない」
「われわれは確かに、うまくいけば新エンジンルールがF1参入の財務的コミットメントをはるかに小さくし、そこで小さなOEM(相手先ブランド製造。この場合コスワースのような会社のこと)と、(F1が)提携できるようになるかもしれないことを願っている」
熱エネルギーの回生には何千万ポンドもの投資が必要であり、コスワースの企業規模では不可能なのだそうです。
予算をもたらすのは必ずしも自動車メーカーでなくても良いとのことですが、それほどの巨額を気前よく出せるのは、自動車メーカーかレッドブルくらいのものでしょう。
Source: Cosworth ‘unlikely’ to return to Formula 1 as independent supplier | autosport.com
マリオ・イゾラ「クビサには時間が必要」
タイヤを上手く使いこなせずウィリアムズのシートを獲得できなかったと報じられたロバート・クビサですが、それを裏付けるようなコメントを、ピレリのマリオ・イゾラが語っています。
「ロバート長期間に渡りF1マシンをドライブしていなかったが、多くの経験を積んだプロドライバーだ」とイゾラ。「明らかに私は彼にタイヤに関する意見を求めていたし、彼は性能や劣化、ドライビングのやり方について正確な考えを持っていた」
「F1を6〜7年運転していなかったドライバーを連れていけば、そのF1マシンはダウンフォースゆえに、あるいはタイヤや他の全てのために、彼がF1をやめたときと全く異なっているのは明らかだ」
「彼がピレリタイヤを履いたのは2011年初めのバレンシアテストなので、彼がまったくピレリタイヤでドライブしたことがないわけではない。そのときはすぐに適応できた」
「しかしどんなドライバーであっても、多くのテストやレースに参加していたドライバーよりも速くは走れない。彼が適応し、われわれに完全なポテンシャルを示す時間を与えるべきだ。私は彼がまだ非常に速いドライバーだと信じている」
事故の後遺症で上手く走れなくなったというよりも、絶対的な経験値が不足しているということなのでしょう。
しかしテストの機会が限られている現在では、その経験を積むこと自体が難しいので、クビサの復帰は厳しいかもしれません。
Source: Pirelli: Kubica deserves time to show pace | racer.com
ピレリ「コンパウンドが増えても混乱は無い」
ピレリタイヤにハイパーソフトとスーパーハードという新コンパウンドが追加されたことで、今年からは合計7つのコンパウンドが使われることになりました。
これだけ数が増えたために「複雑すぎるのではないか?」という批判があるそうなのですが、ピレリ側は反論しています。
「色が増えたのは、その通り」と語るのは、スポーツディレクターのマリオ・イゾラです。「しかし観客はそれぞれのイベントで使われる3色を理解できないほど愚かではない」
実はピレリ社内では、どのイベントでも名称を統一(ハード、ミディアム、ソフト)するという案もあったそうですが、ピレリ側としてはイベントごとにタイヤが異なるということを説明したいがために、名称の統一は止めたのだそうです。
Source: New seven-tyre range won’t confuse fans, Pirelli insists | f1fanatic.co.uk
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