さすがボルボだ、なんともないぜ!

テクノロジー・業界分析,批評


古い車はやっぱり危険

衝突安全性能には定評のあるボルボなら、フィアット・セイチェント(600)が追突してもご覧のとおりです。


さすがはボルボ! と言いたいところですが、このような結果を招いたのは、ボルボの頑丈さだけが原因ではないようです。

事故車の概要

ボルボ XC70


追突された側のボルボの被害はバンパーだけ

XC70はV70の4WD仕様で、走破性を重視したクロスカントリー風のモデルです。

ヨーロッパの衝突安全試験「ユーロNCAP」のデータにはXC70が無いので、モデルイヤー(MY)2007のV70のデータで代用しますが、衝突安全性能は5つ星(スコアは34点)を獲得しています

ユーロNCAPのレポートには、後方衝突安全性能に関するデータやサマリーは見当たりませんが、Youtubeの動画によって奇しくもそれが証明された格好です。

フィアット セイチェント


追突した側のセイチェントは大ダメージ

セイチェントは1997年に登場しました。ユーロNCAPのテストはMY2000を用いて行われたようです。

衝突安全性能は星1つ半(スコアは12点)と低評価です。しかも12点のうち10点は側面衝突でマークしたもので、正面衝突のスコアではわずか2点しか獲得できていません

フィアットはセイチェントにエアバッグを標準装備しなかったらしく、レポートには「事故時にドライバーは顔面に深刻な怪我を負う」とあります。

ほかにも、「シートベルト・プリテンショナーが緩く、衝突時にはドライバーが前方に動いてしまう」「衝突時には膝を強く打ちやすく、ブレーキペダルの動きでドライバーが足を失う可能性が高い」「助手席のパッセンジャーはセンターコンソールに頭を打ちつけやすい」など、よくもまあこんな車を販売していたなと、呆れてしまうほど酷い報告が列挙されています。

横綱と序ノ口の対決

XC70とセイチェントの衝突が対照的な結果を生み出したのは、衝突安全性能の王様のようなXC70に対し、セイチェントは最低レベルの安全性しか備わっていなかったためなのです。

日本車でも安全評価がセイチェント並の車はいくつか存在します。たとえば5代目日産パルサー(N15)や3代目スズキ・カルタス、5代目三菱ランサーなどは、セイチェントと同じ星1つ半の評価です。

星3つ評価の日本車などは無数にあります。基本的に古い車は危険だと考えておくべきでしょう。