BTCCとマン島でスバル車が大活躍!

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以前レヴォーグのイギリス・ツーリングカー選手権(以下、BTCC)出場が決まったとき、ステーションワゴンでのレースはおすすめできないと書いたのですが、なんとそのレヴォーグが優勝してしまいました。認識を改めなければなりませんね。

そして伝統のTTレースが行われたマン島では、WRX STIが4輪のコースレコードを樹立。イギリスでスバル車が大活躍した週末となりました。

トップ画像の出典: autocar.co.uk


BTCCでレヴォーグが初優勝!

レヴォーグが記念すべき勝利を飾った舞台は、イングランド北西部チェシャーにあるオウルトンパークです。丘陵地帯ならではの路面のアンジュレーションが、シンプルなレイアウトのこのコースを難しいものにしています。

レヴォーグを駆るのは、コリン・ターキントンジェイソン・プラトの2人。ともに3度目のBTCCタイトルを狙う実力派です。

BTCCレヴォーグの概要

画像の出典: btcc.net

BMRレーシングの製作したレヴォーグは、駆動方式をFRに変更。エンジンは市販レヴォーグ2.0と同じFA20DITを搭載。パワーは350ps、トルクは40.8kgf・mに引き上げられています。

ステーションワゴンのレーシングカーは重量に悩まされるのが常なのですが、BTCCレヴォーグの車重は1280kg(ドライバー込み)しかありません。市販のレヴォーグ2.0GT EyeSightが1560kgですから、280kg+ドライバー体重分もの軽量化がなされているのです。

レースのあらまし

画像の出典: autocar.co.uk

レース1でポールポジション(以下、PP)を獲得したターキントンはホールショットを決めると、終始リードを守りそのままトップチェッカー。2位にはBMW 125i M-sportを駆るサム・トードフ、3位にはプラトが入り、スバルは1-3フィニッシュを達成しました

「レース1ではソフトタイヤが上手く機能すると思っていたんだ」とターキントン。「けどレース中盤を過ぎたら、(硬いタイヤを選択した)サムのBMWが速くなると睨んでいた。でもレヴォーグは最後までスーパーカーだったね。(タイヤ選択は)大当たりだったよ。」

レース2ではトードフが優勝し、ターキントンは2位、プラトは3位。リバースグリッド(PPはレース2の6〜10位の中から抽選)となるレース3でもプラトが3位に入り、スバルはオウルトンパークの全レースで表彰台を獲得する快挙を成し遂げました

ソフトタイヤは3レース/1イベント中1回しか使えないレギュレーションです。よってレース2やレース3での表彰台は、ミディアムもしくはスタンダードタイヤを履いて獲得したことになります。レヴォーグ自体の競争力もかなり高いと見てよいでしょう。

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WRX STIがマン島で4輪のコースレコードを更新!

画像の出典: prodrive.com

ラリードライバーのマーク・ヒギンズが駆るWRX STIが、2年前に記録した平均速度189.115km/hを大幅に更新する、204.34km/hを叩き出しました。

タイムアタックに使われたマシンは、かつてWRCを共に戦ったスバルプロドライブが再びタッグを組んで製作したもの。詳細については公表されていませんが、コース幅が狭く平均時速が高いマン島に合わせたマシンですから、ラリーカーよりもむしろニュルブルクリンク用のWRX STIに近いと考えられます。

「スタート前は125マイル(200km/h)超えなんて夢だと思ってた」ヒギンズはマンクス・ラジオに語りました。「練習は1周しかできなかったけど、喜び勇んでアタックラップに望んだよ。だってもっといけると思ってたからね。走りながら常に学んでいるから、確信があったんだ。車も良くなってきていたし、コンディションも最高だった。」

「でも残り5〜6マイルのところで、虫がウインドスクリーンについて前が見えなくなったんだ。だから最後のセクターは少し難しかった。でも文句は言わない、ライダーたちのバイザーはいつもそうなんだから。」

マン島TTレースにおける2輪の平均時速

17分切りの歴史的快挙を達成したマイケル・ダンロップ

画像の出典: crash.net

今年のスーパーバイククラスで記録された平均時速は、213.429km/hでした。タイムで比較すると、WRX STI TTが17分49秒75だったのに対し、スーパーバイク(BMW S1000RR、ライダーはマイケル・ダンロップ)は16分58秒25ですから、実に51.5秒もの差があります。ライダーたちの勇気には敬服せざるを得ません。

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