6月の全米新車販売 トヨタと日産が対照的な結果に スバルは記録を更新
6月の全米新車販売台数が出揃いました。
トップ画像の出典: Stacey Harris [CC BY-SA 2.0], via Wikimedia Commons
目次
6月の全米自動車販売台数
グループ | 販売台数 | 前年同月比(%) |
---|---|---|
GM | 255,210 | −1.6 |
フォード | 239,096 | +6.4 |
トヨタ | 198,257 | −5.6 |
フィアット・クライスラー | 198,014 | +6.5 |
日産 | 140,553 | +13.1 |
ホンダ | 138,715 | +3.2 |
ヒュンダイ・キア | 130,083 | +6.9 |
VW・アウディ | 46,966 | −4.2 |
スバル | 46,598 | +5.1 |
BMW | 33,871 | −11.9 |
メルセデス・ベンツ | 31,965 | +2.3 |
マツダ | 26,188 | −3.8 |
ボルボ | 8,454 | +41.3 |
ジャガー・ランドローバー | 8,448 | +44.2 |
三菱 | 8,023 | +0.8 |
テスラ | 2,250 | +7.1 |
その他 | 302 | +2.3 |
合計 | 1,512,996 | +2.4 |
AUTOMOTIVE NEWSの表だと、VW・アウディの数値が間違っている(合計と数字が合わない)ので、上の表では修正してあります。
SUVやピックアップトラックが好調を維持
原油安を追い風に増え続けたアメリカの自動車販売台数も、そろそろ伸びが鈍化してきました。Brexitで景気が後退局面に入るのは確実ですから、下半期の販売台数は昨年を下回る可能性が高いです。
フォード、フィアット・クライスラー、日産、ヒュンダイ・キア、そしてホンダの販売台数を牽引したのはライトトラック(SUVやピックアップトラック)です。
日産が大幅な伸び
日産はクロスオーバーSUVのローグ(エクストレイル)とインフィニティQX60が、それぞれ+26%と+46%という驚異的な伸びを示しました。
ホンダは好調だったが……
ホンダ単体で見ると、6月は+7.1%と好調でした。CR-Vや、ピックアップトラックのリッジラインが業績に貢献したようです。
しかしアキュラブランドが−20%と絶不調だったために、販売台数で日産の後塵を拝する結果となりました。
トラックが不調だったトヨタ
RAV4の販売台数が+10.2%も伸びましたが、それ以外のSUVやピックアップトラックが不調でした。
明暗分かれたラグジュアリーブランド
BMWとアキュラが大幅な落ち込みを記録し、レクサスは−1.3%と微減、メルセデス・ベンツとアウディは微増と、大手のラグジュアリーブランドの販売は揃って振るいませんでした。
一方、ボルボやジャガー・ランドローバーといった小規模なメーカーが躍進し、大幅に販売台数を伸ばしています。どちらのブランドもSUVに力をいれており、そのことが販売の大幅増につながったようです。
スバルは記録を更新
スバルは55ヶ月連続して前月比での販売台数増を達成しました。40000万台以上の販売は28ヶ月連続となります。
記録更新の原動力は、やはりSUVです。レガシィアウトバックは28ヶ月連続で10000台以上を販売、フォレスターも35ヶ月連続で10000万台以上を販売しています。
とはいえ他のモデルが売れていないわけではありません。6月はWRXが前年同月比+44.5%という大幅増を記録していますし、モデル末期のインプレッサも減少幅を−1.4%にとどめるなど健闘しています。
新型インプレッサの投入も控えていますから、今後も記録は伸び続けるに違いありません。
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