不人気50プリウスがヨーロッパでは売れている……!?
新型プリウスが売れてない!という記事を、以前書いたことがあります。
実際、先代30プリウスほどには売れていません……日本とアメリカでは。
ところがヨーロッパでは事情が異なるようで、なんと、あの「オタク向け」「アニメのデザイン」と揶揄されている50プリウスの販売が、絶好調だというのです。
ギリシャ時代から培ってきた西欧人の審美眼に、何が起きているのでしょうか?
ヨーロッパにおけるトヨタのハイブリッドカー販売台数
トヨタ・ハイブリッドカーの2016年欧州販売台数は、295,000台でした。
2015年は同209,000台だったので、前年比+41%という驚異的な伸びです。
ヨーロッパで最も売れたトヨタのハイブリッドカーは「ヤリス・ハイブリッド」で、86,600台を売り上げました。
ノンハイブリッドモデルを含めたヤリス全体では208,600台でしたから、ヤリスの欧州販売台数の4割強はハイブリッドだったことになります。
ヤリスの次に売れ行きが良かったのが、オーリス・ハイブリッドです。
こちらの販売台数は85,800台でした。
オーリス全体では144,100台が販売されたので、ハイブリッドの割合はほぼ6割に達します。
3位がRAV4・ハイブリッドで、こちらはハイブリッドが44,700台、モデル全体では110,100台でした。
実はハイブリッド販売台数の1-2-3位は、ノンハイブリッドを含むモデル全体での1-2-3位と同じです。
元々売れているモデルのハイブリッドバージョンが、ヨーロッパでは好まれるのでしょう。
50プリウスの売れ行き in Europe
販売台数の1-2-3位には、50プリウスが入っていませんでした。
しかし50プリウスは、トヨタのハイブリッドカー欧州販売を大きく貢献した立役者といえます。
というのも、50プリウスは前年比+117%もの伸びを記録しているからです。
プリウス(PHVなどプリウス・ファミリーは除く)の2015年欧州販売台数は7,853台でしたが、2016年は17,072台と、2倍以上に増えています。
C-HRハイブリッドも販売台数増に大きく貢献しました。
台数的には6,720台でしたが、発売されたのが12月なので仕方がないでしょう。
でも伸び率で見ると50プリウス以上に勢いのある車種です。
欧州におけるレクサス・ハイブリッドの売れ行き
レクサス・ハイブリッドで販売増となった車種は、RXハイブリッドが9,111台(前年比+155%)、GSハイブリッドが1905台(同+25%)くらいです。
レクサスブランドの伸びは前年比+16%で、トヨタブランドの伸び(+5%)を上回っていますが、ハイブリッドに関してはトヨタブランドの圧勝みたいですね。
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