「シルビア」は復活しないと思う3つの理由

テクノロジー・業界分析,批評

東京モーターショーで新型シルビアが発表されるのではないか?」というニュースが話題となっています。

日産 シルビア 15年振り復活へ…次世代「VC-T」エンジン搭載、10月公開か

日産-インフィニティが開発したVC-Tエンジンを搭載し、15年ぶりに復活するというのです。
VC-Tエンジンに関しては、以下のリンク先で詳しく説明しています。

日産(インフィニティ)が可変圧縮比のVC-Tエンジンで革命を起こす!

しかし筆者は、東京モーターショーでシルビアは発表されないと思っています
今回は、その理由についてです。

トップ画像の出典: by Niels de Wit via flickr


理由その1 ワールドプレミアが被るから

今年の東京モーターショーにおいて日産は、SUV版リーフを発表すると以前から言われていました。
SUV版リーフ「TERRA」に関しては、以下のリンク先をご覧ください。

日産Terra(テラ) SUV版リーフが新型EV大攻勢の先陣を切る!

SUV版リーフと言われている「TERRA」のコンセプトカー。

目玉となる車種を複数用意するということは、基本的にはやりません
注目度が分散してしまうからです。

もちろんSUV版リーフが発表されなければ、シルビア(のコンセプトカー)がワールドプレミアされる可能性もありますが、今年のフランクフルトモーターショーもEV一色でしたし、EV推しの日産が、このタイミングでシルビアを発表する理由は無いでしょう。

また、スープラを発表するトヨタとの差別化を考えれば、元より格下のスポーツカーであるシルビアを並べる必要はありません。

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理由その2 フェアレディZやGT-Rの新型がまだだから

現行のZ34型フェアレディZ(370Z)は、2008年12月に発売されました。

R35GT-Rにいたっては、その前年の2007年12月発売です。

両車とも、モデルチェンジの時期はとうに過ぎています。

フェアレディZに関しては、フルモデルチェンジを日産が確約しており、登場しないということはありません。

もしシルビアを先に発売するとすれば、フェアレディZやGT-Rのモデルチェンジは、さらに先送りされてしまいます

新車の発売スケジュールがスポーツカーばかりで埋められるのは、販売戦略上好ましくないですから、新型スポーツカーはせいぜい1年に1台といったところでしょう。

ちなみにドイツのAutoBildは、東京モーターショーで390Zのコンセプトカーが発表されると報じています。

AUtoBildの予想CG

画像の出典: autobild.de

モデル末期となっているZ34のことを考えれば、シルビアの発表よりも現実味があると思うのですが。

ちなみに筆者は、新型フェアレディZの発表も無いだろうと思っています。

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理由その3 日産が「IMX」を商標登録したから

2013年に「IDxコンセプト」というスポーツカー・コンセプトが発表されたことを覚えているでしょうか?

IDx NISMO

ダットサン510をモチーフにしたモデルで、大きな話題を呼びました。

日産は今年、「IMX」という名称を商標登録しました
IMXは、IDxコンセプトの発展版と見られています。

IMXがIDxと同クラスであるならば、サイズ的にシルビアと競合してしまいます

よって日産のミッドサイズ・スポーツクーペは「シルビア」ではなく、「IMX」として復活する可能性が高いのです。

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参考サイト

Nissan to reveal an electric SUV at Tokyo Motor Show | paultan.org

Die Stars von TOKIO | autobild.de

Official: Nissan 370Z Replacement (390Z) Isn’t Coming Anytime Soon | autoevolution.com

Nissan’s Planning Something Called IMX | carscoops.com

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