デイリーF1ニュース(2017年12月15日) F1に「グリッドガール論争」が勃発
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- F1に「グリッドガール論争」が勃発
- クビサはウィリアムズのシートを諦めていない
- ジル・ビルヌーブ・サーキットが改装される
それではご覧ください。
F1に「グリッドガール論争」が勃発
アメリカのオンライン英語辞典「メリアン・ウェブスター」が選んだ今年の言葉は、「フェミニズム」だそうです。
欧米では今年、セクハラの告発が相次ぎました。
ハリウッドの有名プロデューサーや俳優などが、過去に仕事をした女優から次々と悪事を暴露されたのです。
その中にはかの名優ダスティン・ホフマンの名前も含まれていました。
F1にはグリッドガールの伝統があります。
ちなみに日本のレースクイーンとは異なり、露出は控えめです。
それでも「政治的な正しさ」を求める人々から攻撃を受けています。
若い女性を「屈辱的」で「時代遅れ」な存在にしているというのです。
女性に対するステレオタイプな見方を助長するのが問題視されています。
でもF1のピットを見ると、着実に女性のエンジニアの数が増えてきているのも事実です。
ウィリアムズのチーム代表も女性(クレア・ウィリアムズ)です。
ザウバーもちょっと前まで代表が女性(モニシャ・カルテンボーン)でした。
F1も少しづつ変わりつつあるので、グリッドガールが廃止されるのは時間の問題だと思います。
Source: Fear for future of F1 unites drivers | pitpass.com
クビサはウィリアムズのシートを諦めていない
ウィリアムズのシート争いで劣勢が伝えられているロバート・クビサですが、彼はまだF1復帰の夢を諦めていないようです。
「ロバートをウィリアムズに連れていくために、まだ戦っているよ」と語るのは、父親のアーサー・クビサです。
「ロバートを信じるよう、説得するための段階を踏んでいるところだ。」
しかし有力とされるセルゲイ・シロトキンは、ロシアのSMP銀行のサポートを受け、1500万ユーロとも言われる巨額の資金をウィリアムズに持ち込むとされています。
「スキルや経験、ドライバーのポテンシャルが決定的な場合もあれば、金額だけが重要な場合もある」とアーサーはコメントしていますが、データ上はシロトキンの方がスキルでも優れているという報道もあります。
加えてクビサには事故の後遺症というリスクがあるわけです。
クビサがシートを確保するのはかなり難しいと言わざるを得ません。
Source: Newey still at odds with 'clumsy and ugly’ Halo | en.f1i.com
ジル・ビルヌーブ・サーキットが改装される
カナダのジル・ビルヌーブ・サーキットが改装されます。
改装されるのはパドックエリアで、新しいピット・ビルディングが来年夏までに完成する予定です。
目的は収益性の向上にあると思われます。
新しいピット・ビルディングには、5000人を収容可能なホスピタリティ・スイートが設置されるからです。
最近建設された欧州のサッカースタジアムなどでは、利益率の高いVIP用の個室やプレミアムシートなどを多く設置するのがセオリーとなっています。
4800万ドルと見積もられる建設資金は、モントリオール市とケベック州が負担するようですが、ジル・ビルヌーブ・サーキットはパーマネント(常設)コースではなく、公園内の周遊道路ですから、ピットビルディングが使われるのは年1回にすぎません。
維持費等を考えると、果たして採算が取れるのか疑問です。
Source: The Circuit Gilles Villeneuve gets a makeover | en.f1i.com
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