デイリーF1ニュース(2018年4月21日) アロンソは今年限りでマクラーレンから離脱か

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本日のヘッドラインは以下のとおりです。

  • アロンソは今年限りでマクラーレンから離脱か
  • マッサ「ペイドライバーでは競争力が足りない」
  • キー「ドライバーが初走行するトラックだと……」

それではご覧ください。


アロンソは今年限りでマクラーレンから離脱か

ようやくお望みのルノーエンジンを手に入れたフェルナンド・アロンソですが、マクラーレンに所属するのは今年限りかもしれません。

diariogol.comによると、アロンソが新人のランド・ノリスと置き換える動きがあるのだそうです。
マクラーレンの内部からの情報だと、同サイトは伝えています。

ノリスは先日行われたFIA F2の開幕戦で、デビューウィンという離れ業をやってのけました。
2戦を終えた時点(F2は1イベント2レース)でのランキングでも首位につけており、今季のチャンピオン最有力候補です。

ノリスがF2でいきなり活躍できたのは、マクラーレンのシミュレーターやエンジニアからの学習によるところが大きいと言われています。
F1レベルのトレーニングを受けながらF2を戦って、ステップアップへの準備を整えつつあるわけです。

一方、アロンソは高給取りです。
2度のワールドチャンピオンの実力は疑いようもありませんが、いかんせんサラリーが高すぎます。

現在のマクラーレンには、どう贔屓目に見ても優勝するだけの力はありません。
つまり優勝やタイトルを争うようなレベルのドライバーは、現状では必要無いのです。
ホンダからの100億円という資金援助失ったマクラーレンにとって、アロンソの存在は頼りになるというよりも、むしろ重荷になっていることでしょう。

ノリスをステップアップさせて、それこそルイス・ハミルトンのように化ければ、マクラーレンとしてはサラリーを節約しつつ戦力を維持できます。
もしノリスが第2のハミルトンになれなくても、中団グループでポイントを争うくらいの実力はあるはずですから、マクラーレンとしてはリスクの小さい賭けです。

マクラーレンを出たアロンソには、もう移籍できるチームが無いでしょう。
フェラーリとは喧嘩別れみたいな形でしたし、メルセデスレッドブルルノーには、有望な若手ドライバーがいますから、今年で37歳になるアロンソと、わざわざ契約しないはずです。
そして小規模なチームはアロンソのサラリーを支払えないので、来年は休養するか、もしかすると今年でF1を引退するかもしれませんね。

Fernando Alonso está fuera: McLaren firma al relevo (y “está cerrado”) | diariogol.com

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マッサ「ペイドライバーでは競争力が足りない」

昨年、「2度目のF1引退」をしたフェリペ・マッサは、古巣ウィリアムズの低迷について語っています。

「チームが財政的に苦しんでいたのは事実だ」とマッサ。「だから2018年の資金を優先して、決断を下したのだと思う」

「だけどチャンピオンシップでの競争力を生み出すには、これは十分ではない」

お金を優先してペイドライバーを選んだものの、それでも資金不足なのが競争力低下の原因だと、マッサは見ているのでしょう。

ペイドライバーでもチームを立て直せるほどの巨額──100億円以上──を持ち込めるならばともかく、ストロール(50億円と言われる)とシロトキン(17億円程度との噂)の持ち込みマネーだけでは、とてもチームを支えきれません。

しかも今年限りでメインスポンサーのマルティーニ・エ・ロッシが離脱するのですから、お先真っ暗です。
ウィリアムズは身売りするしかないかもしれませんね。

ただし身売りするにしても、予算制限新エンジンルールなど、新規参入チームに優しいレギュレーションに決まってからでないと、買い手に足元を見られるだけですし、そもそも買い手が見つからない可能性もあります。
それまでは何とか糊口をしのぐしかありません。

Massa: Williams paying price for putting money first | motorsport.com

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キー「ドライバーが初走行するトラックだと……」

トロロッソのテクニカル・ディレクターであるジェームズ・キーは、バーレーンで4位に入った際にも、驚かなかったそうです。

「私たちが導入したシャシー/メカニカルのセットアップと、ちょっとした空力の変更の両方が互いを補完して、オーストラリア以来のステップはかなり上手くいくように見えた」とキーは言います。

「バーレーンはオーストラリアよりも良くなるだろうと感じていた。オーストラリアでは私たちが酷く劣っていたので大きな飛躍に見えるけど、本当に悪いレースに続いて、良いレースがあっただけなんだ」

「しかし、おそらく私たちの予想以上に、仕事の組み合わせから多くを得ていた。バーレーンに着いて走ってから、車のバランスが良くなったことに気づいた」

「結果は私たちを驚かせなかった。なぜならその時点で、私たちのパフォーマンスレベルに薄々感づいていたからだ。私たちは彼(ガスリー)をクリーンエアーの中で走らせるという戦略に頼っていたからね」

単純な戦略でも4位になれたことが、逆にパフォーマンスレベルの裏付けとなったわけですね。

しかし次の中国GPは、トロロッソにとって散々な結果となってしまいました。
最後の同士討ちはコミュニケーションミスなのでともかく、週末の間ずっとペースが上がらなかったのは大問題です。
キーはどのように挽回するつもりなのでしょうか。

「グリッドポジションの中盤はとてもタイトだ。ラップタイムを見れば、中団グループは0.5秒以内に収まっている」

「だから私はサーキットの違いや、特定のサーキットにおけるドライバーの良さ、そしてタイヤによって、パワーバランスが変わると思う。これら全ての側面が、週末のパフォーマンスに関わってくる」

「ドライバーが初めてのトラックで、彼らがそれを学ばなければならない場合、金曜日は学習の日になるだろう。だから私たちは必ずしも、金曜日が終わった段階で完全なパフォーマンスを見るつもりはない」

次のバクー市街地コースも、ピエール・ガスリーブレンドン・ハートレーが初めて走るコースです。
決勝の結果は、セットアップをどれだけ早く仕上げられるかにかかってくるでしょう。

Source: Toro Rosso exclusive: How Honda squad took shock fourth in Bahrain | racefans.net

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