デイリーF1ニュース(2018年5月8日)イタリアGP関係者がマネーロンダリングに関与か
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- イタリアGP関係者がマネーロンダリングに関与か
- FIAがF1とWECの技術的な統一を画策か
- フランス家がNASCARの株式を売却したがっている
それではご覧ください。
イタリアGP関係者がマネーロンダリングに関与か
イタリアGPの関係者に、マネーロンダリング(資金洗浄)の疑いがかけられています。
検察当局は2012年から捜査を続けているとのことで、逮捕者が出れば、F1にとって大きな逆風となるでしょう。
イタリアGPの内部関係者によるネットワークは、脱税と、ドライバー・スポンサーシップの契約において請求書を偽造するシステムを作り上げていたそうです。
脱税を誤魔化すために、スポンサーシップの額を「調整」していたものと思われます。
報告では82人が捜査対象となっており、起訴される可能性もあるのだとか。
その中には現在のFIA会長の息子である、ニコラス・トッドも含まれているようです。
トッドには、ジュール・ビアンキ(故人)のスポンサーシップ契約の価値を、過大に評価した疑いがあります。
検察当局は、イタリアGPで用いられていた「システム」が、他のグランプリでもコピーされているのではないかと懸念しているそうです。
もしその通りならば、F1の根幹を揺るがす事態となるでしょう。
Source :Italian GP hit with money laundering probe! | en.f1i.com
FIAがF1とWECの技術的な統一を画策か
FIAのジャン・トッド会長は、F1とWECの技術的統一を進めることで、自動車メーカーにとっての利益を増大させようとしています。
「統一を達成することが理想的だ」とトッド会長。「しかし実際にやるのは容易ではない」
「アイデアはあっても、ディテールに着手するのは難しい」
「F1において、われわれは自動車メーカーの数について議論している。今は4社あるが、彼らが滞在することを保証したい。そして1チームないし2チームしか機能しないのであれば、それを保証するのは難しい」
「他のシリーズに製品を供給できれば、プロジェクトの実現可能性は高まる」
90年代にも、F1とWSPC(WECの前身)で共通のエンジン・レギュレーション(3.5リッター自然吸気)が導入されたことがありましたが、結局WSPCの方が潰れてしまいました。
F1とWECが共通化されても、自動車メーカーが両方に製品を供給するとは限らないのです。
Source: Todt sees benefits to technical 'unification’ of F1 and WEC | en.f1i.com
フランス家がNASCARの株式を売却したがっている
NASCARのオーナーであるフランス家が、その株式を売却したがっているようです。
NASCARは車両性能の均衡化や低コスト化、テレビ放映権料ビジネスなどの面において、長らくモータースポーツ・ビジネスのお手本とされてきました。
しかし最近ではファン層の高齢化や視聴率の低迷などによって、スポンサー離れが進んでいます。
デュポンやロウズといったNASCARでお馴染みのスポンサーも離脱してしまいましたし、タイトルスポンサーであるモンスター・エナジーも、契約を更新しない見通しです。
フランス家のアドバイザーとしてゴールドマン・サックスが協力しているようで、メディア企業やプライベート・エクイティへの売却を視野に、交渉を進めているようです。
アメリカン・モータースポーツの一時代が終わるのかもしれません。
Source: Exclusive: NASCAR’s majority owners explore sale – sources | reuters.com
最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の関連記事もぜひご覧ください。