デイリーF1ニュース(2018年7月31日)2019年用のフロントウイングがインシーズンテストに登場
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお伝えするデイリーF1ニュース。
本日のニュースは以下の3本です。
- 2019年用のフロントウイングがインシーズンテストに登場
- ロス・ブラウン「Fインディア存続のために全力を尽くす」
- マクラーレンなどがFインディア後継チームへの分配金支払いに反対
それではご覧ください。
2019年用のフロントウイングがインシーズンテストに登場
ハンガリーGPに続いてハンガロリンクで行われているインシーズンテストに、2019年のレギュレーションに合わせたフロントウイングが登場しました。
新フロントウイングは、カスケードウイング(翼端板からメインプレーンの上に突き出ている小型のフラップ)やターニングベーンが禁止され、翼端板にカナードをつけることも不可能になりました。
これらの変更により乱気流を減らし、オーバーテイクしやすくすることが狙いです。
一方、ダウンフォースの減少分については、ウイング自体の幅を200mm拡げることで補います。
「F1は前輪の後ろの空気流と、後続車との相関を見出した」と語るのは、フォース・インディアでテクニカルディレクターを務めるアンディ・グリーンです。
「先行車からのアウトウォッシュが増えるほど、先行車のパフォーマンスは良くなるが、後続車のパフォーマンスは悪くなる」
しかしグリーンは、新型フロントウイングによるオーバーテイクの増加は「限定的」だと考えているようです。
何にせよ、リバティ・メディアの改革がようやく実を結ぶ始めたことには違いありません。
Source : First pictures: New front wings for 2019 season appear in Hungaroring test – racefans.net
ロス・ブラウン「Fインディア存続のために全力を尽くす」
破産したフォース・インディアについて、F1のモータースポーツ・ディレクターであるロス・ブラウンは、支援を確約しました。
「F1には夏休みが必要だ」とブラウン。「これは特にフォース・インディアで働く人に当てはまる。現時点では、特に困難な時期を迎えていると思う」
「ここ数年、チームは限られたリソースで何ができるかを示す好例となっていた。予算の規模ではなく、何をどのようにするかが重要なのだと証明していた」
「フォーミュラ1は、チームの存続を確実にするために全力を尽くす。今後数日間、あるいは数週間で、その未来が晴れることを願っている」
F1側としては、これ以上チーム数が減ることは何としても避けたいところでしょう。
また今回の破産によって、F1には予算制限等のコスト削減が必要だというリバティ・メディアの主張も、より説得力を帯びてくるはずです。
Source : Brawn offers Force India the full support of Formula 1 – f1i.com
マクラーレンなどがFインディア後継チームへの分配金支払いに反対
F1はフォース・インディアを支援しようとしていますが、後継チームは新規参戦扱いになるため、分配金の権利を受け継げるかどうかは、全チームからの合意が必要です。
当然全チームが合意するだろうと思いきや、ルノー、マクラーレン、ウィリアムズの3チームは、これに反対しています。
ちなみに合意がないと、参戦から最初の数年間は賞金をもらう資格すら無いそうです。
もし合意が得られなかった場合に発生する損失額は、およそ1億5千万ドルに及ぶと推定されています。
彼らが反対している正確な理由は不明ですが、2021年からは賞金分配方式が変更されるため、その交渉材料として反対している可能性が高そうです。
しかしこういうバーニー時代を彷彿とさせる古いやり方は、ファンからも批判されると思います。
Source : Renault, McLaren and Williams dig in against Force India! – f1i.com