デイリーF1ニュース【2018年8月12日】レースフォーマット改革案に対するドライバーの反応

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本日のニュースは以下の3本です。

  • レースフォーマット改革案に対するドライバーの反応
  • ウィリアムズはパディ・ロウを全面的に支持
  • サインツ「ランキングが今年の全体像を反映していない」

それではご覧ください。


レースフォーマット改革案に対するドライバーの反応

F1は週末のレースフォーマットの変更を計画しています。
フリープラクティスのセッションを減らし、土曜日にもレースを行おうというのです。

「私は練習が好きじゃない」と、ダニエル・リカルドは言います。

「予選を土曜日の朝に行い、土曜日の午後にレース、そして日曜日に再びレース。ナンセンスなラップを減らして、意味のあるビジネスのラップをさらに増やす」

「私はより真剣勝負をしたいが、F1には誰もが慣れているわけではないので、2つのレースとこれら全てには、注意する必要がある」

リカルドは条件付きながらも賛成のようですが、セバスチャン・ベッテルは反対しています。

「僕はそれの支持者ではない」とベッテル。「なぜなら僕が生まれて、F1を見るようになってから、いつもそうだったから。ウィークエンドには1つのグランプリ、それがメインイベントだ。人々はいつも日曜日のレースを待っている」

慣れ親しんだ日程を動かしたら、観客動員数や視聴率が悪くなったという前例は数多くあります。
例えば2013年のスーパーGT第2戦は、5月ではなく4月28-29日に開催されましたが、観客は通常の1割減でした。

一方、ピエール・ガスリーは新フォーマットを称賛するものの、優先すべきは他にあると考えています。

「僕は現時点で注目すべきものだとは思わない」とガスリー。「フォーマットとしては、かなり良いと思うよ」

「むしろプラクティスで僕たちにより多くのタイヤを与えることで、よりトラックに出ることが可能になり、観客は車が周回するのをもっと多く見ることが出来ると思う。そのフォーマットは素晴らしいと思うけどね」

ガスリーはプラクティスでの周回数が増えることで、より多くのセットアップが試せるため、全体のパフォーマンスが接近するだろうと考えているようです。
三者三様ですが、いずれの意見にも一理あります。

Source : VRicciardo wants “less laps of nonsense” but is wary of adding Saturday races – racefans.net

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ウィリアムズはパディ・ロウを全面的に支持

過去最悪のシーズンを過ごしているウィリアムズですが、それに追い打ちをかけるように、チームにとって最大の金主であるランス・ストロールの離脱が確定的になってしまいました。
ランスの父親がフォース・インディアを買収したからです。

しかしチーム副代表のクレア・ウィリアムズ、低迷を招いた張本人であるパディ・ロウ(最高技術責任者)を、全面的に支持しているといいます。

「パディはCTOであり、私は彼を100%支持しています」とクレア。「パディは3度のワールドチャンピオンを獲得したテクニカルディレクターです。彼はいくつかの問題と弱点を持つチームを継承しており、CTOとしてこれらの問題を解決するのは彼の責任です」

「誰かに短い時間を与え、ミラクルを期待するのは甘い考えです。彼がこれらの問題を解決するには、もっと時間が必要です」

「結局のところ、私たちはパディと彼のエンジニアリング・チームを当てにしています。車を速くするのはその人たちだからです」

「私たちは良いレースカーを得るために、可能なリソースをできる限りすべて提供するようにしなければなりません。パディと彼のチームが(良い車を)届けてくれると信じています」

そのリソースの中でも最も重要なお金が尽きかけているように見えるのですが、本当に大丈夫なのでしょうか? クレアはパディ・ロウに丸投げしすぎな気がします。

Source: Despite dismal season, Williams still putting its full faith in Lowe – f1i.com

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サインツ「ランキングが今年の全体像を反映していない」

シーズン序盤は順調にポイントを積み重ねていたカルロス・サインツですが、ルノーのパッケージが着実に改善しているにもかかわらず、トラブル等で獲得できるはずだったポイントを何度もふいにしています。

「それは奇妙だった」とサインツ。「なぜなら、私は今年の初めに車が100%快適でなくても、多くのポイントを達成していたからだ。そしてとてもハードに働いて、少しだけ調子を戻した」

「バルセロナは良い転換点だったと思う。私はスタビリティを得ることができ、車に自信を持てた」

「それ以来、レースで多くのことが起こってしまった。たとえ自分が車に自信を持っていても、ポイントが突然出てこなくなる」

「ポール・リカールが典型例だ。エンジンに問題を抱えており、レース終盤に発生した」

「オーストリアでは予選も良く、完璧な週末を過ごした。ホッケンハイムでは古いフロントウイングで、常にポイント圏内を走行していた。しかし日曜日の状況でかなりのポイントを失った。時々チャンピオンシップはその年の全体像を反映しない」

ダニエル・リカルドがルノーと契約したことで、サインツの放出は確実となりました。
来季はレッドブルに戻るか、あるいはマクラーレンに移籍するだろうといわれていますが、今年一年でドライバーとしての価値を落としてしまった感があるだけに、シートの確保も簡単にはいかないでしょう。

Source: Results on Sunday not a proper reflection of Sainz’s progress – f1i.com

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