インフィニティ・プロトタイプ10 古くて新しいスピードスター

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インフィニティがペブルビーチ・コンクール・デレガンスにおいて、コンセプトカー「プロトタイプ10」を発表しました。
電気自動車のスピードスターです。

インフィニティは昨年「プロトタイプ9」という、葉巻型のF1マシンのようなEVコンセプトカーを発表しましたが、今回のプロトタイプ10も前作と同様に、レトロ感の漂うデザインになっています。

インフィニティ・プロトタイプ9

今回はプロジェクト10の画像と概要をご覧ください。


インフィニティ・プロトタイプ10の概要

プロトタイプ10のデザインを手がけたのは、昨年BMWから移籍してきたカリム・ハビブです。

ノーズが高い位置にある。極端に薄型のヘッドライトが逆に目立つ。

極端に長いボンネットは、古典的なスピードスターのスタイルそのものだ。

リアにはテールランプが無く、インフィニティのロゴのみ。

リアバンパー下にはモーターらしきものが見えるが……。

プロジェクト10は長いボンネット、小さなフロントスクリーン、そして三角形のフィンに代表されるように、古典的なスピードスターのプロポーションをしています。

非常に薄いヘッドライトも特徴的です。
高い位置にあるノーズ先端や、サイドのキャラクターラインから連なるテールエンドの処理などは、インフィニティが今年初めに発表した「Qインスピレーション・コンセプト」のデザイン言語に準じたものとなっています。

Qインスピレーションコンセプト

テールエンドのデザインはプロトタイプ10に継承されている。

助手席部分にはシートが無く、インテークらしきスリットが並んでいるだけです。
運転席側にはステアリングとシートベルトの存在が確認できるものの、ディテールを確認できる画像は公開されていません。




コンセプトの生産計画は無いそうです。
そのためか、パワートレインの詳細な説明も無く「大型の電動モーター」と「バッテリーパック」を持つ「EV」であること以外は不明です。

しかしプロトタイプ10のデザインにおいて特徴的な部分は、今後のインフィニティ車に受け継がれるはずです。
古典的なスピードスターに最先端のパワートレインとデザイン言語を統合したプロトタイプ10は、内燃機関から電気へと移り変わる時代を象徴しているのかもしれません。

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