フェラーリ250GTOが、カーオークション史上最高額の4840万ドルで落札!
RMサザビーズにおいて、カーオークションの世界最高落札額が更新されました。
フェラーリ・250GTOが、なんと4840万ドル(約53.8億円)で落札されたのです。
今回は250GTOの概要と、落札されたシャシーのヒストリーについてお伝えします。
フェラーリ・250GTOとは?
250GTOは、フェラーリがインターナショナル・チャンピオンシップ for GTマニュファクチャラーズという選手権に出場するため、ホモロゲーションモデルとして開発されました。
ワールド・スポーツカー・チャンピオンシップ(WSC)の後釜として、市販車ベースのGT選手権となったため、フェラーリもそれに対応した格好です。
250GTOは、250GTベルリネッタSWBの弱点だった空力を改良し、39台が生産されました。
連続した12ヶ月に100台以上生産するというレギュレーションを満たしていませんでしたが、フェラーリは「250GTOは250GTベルリネッタSWBのバリエーション」だと強弁し、無理やり公認を獲得しています。
エンジンは2953ccのV型12気筒自然吸気で、最高出力は300ps。
ボディにはシリーズ1(1962~63年)と、シリーズ2(1964年)の2種類があります。
250GTOは、インターナショナル・チャンピオンシップ for GTマニュファクチャラーズで3連覇(1962~1964)を果たすなど、レースで大活躍しました。
250GTOは、カーオークションのレコードブレーカーとしても知られています。
2014年には3811.5万ドルで落札され、当時の世界記録を更新しました。
今回はそれをさらに1000万ドルも上回る価格で取引されたのですから、驚きです。
1962年型フェラーリ・250GTO シリアルナンバー3413GT
今回史上最高額で落札された250GTOのシリアルナンバーは「3413GT」で、250GTOとして3番目に製造された個体だそうです。
この車は1962年のタルガ・フローリオにエントリーし、フィル・ヒル(1961年のF1ワールドチャンピオン)がドライブしています。
その後プライベーターのEdoardo Lualdi-Gabardiに売却されました。
彼はイタリア国内のGT選手権で優勝したそうです。
その後彼は2台目の250GTOを購入したため、シリアルナンバー3413GTをGianni Bulgariに売却しています。
Gianni Bulgariは1963年のタルガ・フローリオでクラス優勝(総合4位)、翌64年はBulgari自身のドライブではないものの、やはりシリアルナンバー3413GTの250GTOがクラス優勝しています。
この個体は合計20レースに出場していますが、無事故車だそうです。
1962年製造であるものの、1964年にスカリエッティの手でシリーズ2のボディに換装されています。
250GTOの最高額は?
今回の3413GTは、カーオークションにおける最高額を更新しましたが、250GTOはさらに高額で取引されたことがあります。
2013年にはシリアルナンバー5111GTが5200万ドルで、そして2018年には4153GTがなんと7000万ドルで取引されたと噂されているのです。
250GTOは、今後も史上最高額の車として君臨し続けるでしょう。
参考サイト
1962 ex-Phil Hill Ferrari 250 GTO sells for world record $48.4m! – autoclassics.com
Ferrari 250 GTO sells for record $70 million (£52m) – autoclassics.com
Ferrari 250 GTO reportedly sells for $52 million, becoming world’s most expensive car – hemmings.com
3413GT 62/apr/30 Ferrari 250 GTO, LHD – barchetta.cc
World Sportscar Championship – en.wikipedia.org
フェラーリ・250GTO – ja.wikipedia.org
Targa Florio 1963, 1964- racingsportscars.com
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