DPモータースポーツ 935 DPⅢ あのフラットノーズが現代によみがえる!

チューニング,自動車文化

ドイツのDPモータースポーツが、フラットノーズのポルシェ・935を再現した935 DPⅢを公開しました。
オリジナルの935は、80年代のグループ5レース(シルエットフォーミュラ)で活躍したレーシングカーでしたが、このポーラシルバーに塗装された935 DPⅢは、公道走行可能なのだそうです。

今回はDPモータースポーツ・935DPⅢの概要をご覧ください。


ポルシェ・935とは?

935/76
画像の出典: supercars.net

935 DPⅢのモデルであるポルシェ・935は、グループ5カテゴリーで活躍したレーシングカーです。
グループ5といえば、日本だとスカイライン・スーパーシルエットがおなじみですが、欧米では935が無敵の強さを誇っていました。

日産スカイライン・スーパーシルエット

935は世界メーカー選手権(現在のWEC)、アメリカのIMSA、DRM(ドイツレーシングカー選手権)、ル・マンやデイトナなどの耐久レース等で、150以上の勝利を収めています。

マルティニカラーに塗られたロングテールモデルの935/78(通称はモビー・ディック。由来はハーマン・メルヴィルの小説「白鯨」から)は、ル・マン24時間レースで366km/hという最高速度を記録しました。

935/78 “Moby Dick"

935を独自に改良したクレマー・レーシングの935K3は、1979年のル・マンでプロトタイプを打ち破って総合優勝しています。
935はレースシーンにおいて、最も成功した911といっても過言ではありません。

935 “K3"
画像の出典: themotorhood.com

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DPモータースポーツ 935 DPⅢの概要

DPモータースポーツでは、80年代からフラットノーズへのコンバージョンを行っています。
当時のDP935はドイツのモータースポーツシーンで大きな成功を収めたのだとか。
当時の最も過激な仕様では、IMSAを走っていたポルシェ・962のエンジンを搭載したモデルもあったようです。

新たに製作された935 DPⅢは、車名に935とついていますが、ベースとなっているのは1992年製の911ターボ(タイプ964)です。
外装パーツにはカーボンファイバーやグラスファイバーが用いられています。

935 DPⅢ

フロントバンパーには巨大な開口部。

スプリッターも巨大だ。

330kW(449ps)にアップグレードされたエンジンは、DPモータースポーツのステンレス製エキゾーストとの組み合わせです。

935 DPⅢのエンジン

マフラーはバンパーから飛び出している

リア周りはこんな感じ

足回りはH&Rの調整可能なスポーツサスペンションに変更。
ブッシュ類もピロボール化されています。
ストラットブレースも調整可能です。

フロントは245/40-18インチ、リアには335/30-18インチのタイヤを装着しています。

調整可能なストラットブレース

レッドキャリパーはやっぱりかっこいい

極太タイヤを履く18インチホイール。

インテリアは黒とグレーで構成されていますが、地味な印象はまったくありません。
非常にスポーティーで、洗練されたかっこよさが感じられる内装です。

935 DPⅢのインテリア

ステアリングにはちゃんとエアバッグが付いている。

形状もカラーリングもスポーティーなシート

ドアの内張りもかっこよく仕上がっている

ロールケージも装着されており、備えは万全だ

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