アトリエ・ディーバの964は、おしゃれなだけじゃない。
アトリエ・ディーバというフランスのビルダーが、964型のポルシェ911を、現代の技術を用いてレストアしました。
カーボンファイバーのボディパネルを用いることで、車重は1,110kgに抑えられています。
この車のようなRESTOMOD(レストア+モディファイ)は最近盛んに行われていますが、そのほとんどはレーシーなモディファイです。
ところがアトリエ・ディーバの964は、フランスというお国柄ゆえか、上品かつおしゃれに仕上がっています。
派手さはありませんが、ユニークな車であることは間違いありません。
それでは画像と概要を見ていきましょう。
アトリエ・ディーバ 911(タイプ964)の概要
エクステリア
ボディパネルは、F1やLMP1マシンと同様に、プリプレグを用いたカーボンファイバーで出来ています。
ボディ自体にはいわゆるナローボディが使われているものの、その全幅は3cm拡大されています。
LEDヘッドライト下のダクトとウィンカーはクロームのフレームで一体化、リアバンパーは厚みを薄くされ、そのバンパーとテールライトも一体化されました。
これらの変更により、全体的にスリークな印象が増しています。
インテリア
内装は国際的なインテリアデザイナーであるトリスタン・アウアーがデザインしました。
純正品に忠実に作り直されたスピードメーターや、特製のウッドハンドルとシフトノブ、そしてFocal社製のハイエンド・サウンドシステムなどが装着されています。
シャシー
こだわっているのは内外装だけではありません。
ブレーキはブレンボ製の4ピストンキャリパーですし、ダンパーはビルシュタイン製です。
そしてサスペンションブッシュは全てピロボールに変更されています。
パワートレイン
エンジンは4.0リッターもしくは4.2リッターの空冷フラット6を選択できます。
パワーは380~420ps、トルクは440~470Nmです。
アクティブ・スポーツエキゾースト・システムが装着されているため、排気音量を調節できます。
また「魔法のディーバ・ボタン」を使用すれば、4つのドライブモード(ストリート、スポーツ、レース、スノー&グラベル)の中から選択可能です。
ドライブモードを切り替えることで、トラクションコントロールやローンチコントロールなどが自動的に調整されます。
価格
価格は40~50万ポンド(5,158~6,446万円)だということですが、顧客の要望次第ではさらに高くなるでしょう。
生産台数は75台(クーペ、タルガ、サファリがそれぞれ25台ずつ)で、生産には12ヶ月かかるそうです。
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