ポルシェ ミッションX ニュル最速を目指すEVハイパーカーコンセプト
ポルシェがミッションXを発表しました。EVハイパーカーのコンセプトカーで、911 GT3 RSの2倍のダウンフォースを発生する車体は、全て軽量なカーボンで作られています。最高出力は1,000psをゆうに超え、パワーウエイトレシオは1以下を達成するということです。
最終目標は、メルセデスAMG Oneが記録したニュルブルクリンク・ノルドシュライフェの市販車最速タイム(6分35秒183)を更新することだと言われています。
今回はミッションXの概要をご覧ください。
ミッションXの概要
エクステリア
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ポルシェによるとミッションXは、285km/h走行時に約860kgのダウンフォースを発生するそうです。
ボディサイズ
全長4,596mm、全幅1,999mm、全高1,199mm、ホイールベース2,728mmとなっています。
インテリア
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パワートレイン
パワーウエイトレシオが1前後のEVハイパーカーは既に存在します。ピニンファリーナ バッティスタがそれです。バッティスタは1,900psを発生しますが、車重が2トンオーバーであるため、直線加速はともかく、コーナリングではタイムを稼げません。
一方、ミッションXのアプローチは異なり、車重は1,500kg前後になると予想されています。より軽い車体に1,500ps前後を発生するパワートレインを組み合わせて、パワーウエイトレシオ1以下を達成しようとしているわけです。これならばコーナリングスピードにも期待できます。大幅な軽量化をポルシェがどのように実現するのかは不明ですが、バッテリー等で何らかのブレークスルーがあるのかもしれません。
市販化はあるのか?
ポルシェはプレスリリースの中で「ミッションXが量産されるのであれば」という項目を設けており、その中で「ニュルブルクリンク北コース周辺で最速の公道走行車両となること」や「900ボルトのシステムアーキテクチャ」といった技術目標を掲げています。そのためミッションXが市販化される可能性はあるといえるでしょう。918スパイダー以降、ポルシェのラインナップにはハイパーカーが存在しないため、ミッションXがその穴を埋めることになりそうです。
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