ホンダ シビックをミッドシップ&ハイブリッドにしたラリークロス車!
アメリカ・サウスカロライナ州にあるクレムソン大学の生徒が、ホンダの支援を受けてシビックのラリークロス車を製作しました。
しかしこの車、シビックをただレーシングカーにしたのでなく、エンジンをリアミッドシップに搭載し、そのうえでハイブリッドに改造してあるのです。
この車は「ディープ・オレンジ9」と呼ばれています。
今回は、大学生が作った興味深いホンダ・シビックの概要をご覧ください。
シビック・ディープ・オレンジ9の概要
プロジェクトは2年前に始まったそうです。
ベースとなっているのはシビック・セダン。
競技車両としての優れたパフォーマンスと、CO2の排出削減を同時に達成することを目標に開発が進められました。
パワートレイン
ドライバーの後ろに搭載された2.0リッター・直列4気筒エンジンは、スーパーチャージャー仕様です。
このエンジンは400psを発生し、後輪を駆動します。
一方、前輪を駆動するのは200psを発生する電動モーターです。
この総出力600psのシステムにより、0-96km/hにわずか2秒しかかかりません。
また、高度な回生機能も搭載されています。
これによりモーターの電力を得るだけでなく、燃料消費量も30%削減されています。
シャシー
ラリークロスは舗装とダートのどちらも走るので、両対応のサスペンションが必要となります。
ディープ・オレンジ9にはセミアクティブ・サスペンションが装着されており、あらゆる路面のサーフェースに柔軟な対応が可能です。
電動モーターで駆動される前輪と、エンジンが駆動する後輪とを連動させるAWDシステムは、専用に開発されました。
大型化されたフロントスプリッターや前後フェンダー、そしてリアウイングなどのエアロも、完全なレース仕様です。
もちろんブレーキも強化されています。
現行型のホンダ・NSXなど、ハイパフォーマンスカーもハイブリッド化が進みつつあります。
レースではまだF1やWECなどでしかハイブリッドは用いられていませんが、このディープ・オレンジ9のように、いずれは競技車両=ハイブリッドという図式が当たり前になるかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の関連記事もぜひご覧ください。