DTM黄金期の主役 アルファロメオ 155 V6 TIがオークションに

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DTM(ドイツツーリングカー選手権)の黄金期に活躍したアルファロメオ 155 V6 TIが、オークションに出品されます。
イェーガーマイスターのカラーリングが鮮やかな個体は、ミハエル・バルテルスが2勝を上げたマシンです。

今回は155 V6 TIの概要をご覧ください。


155 V6 TIの概要

エクステリア

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アルファロメオ 155 V6 TI 1995

イェーガーマイスターのカラーリングが鮮やかだ。

この頃のレーシングカーは市販車のイメージがちゃんと踏襲されているのが良い。

装着されているタイヤはヨコハマだが、当時のDTMではミシュランを履いていた。

角張ったボディがかっこいい。

大きく突き出たフロントバンパーと、そこからサイドに伸びるカナードというエアロが独特だ。

エアロミラーと一体化したバイザーがユニーク。室内の空気を排出するための装備だろう。

ディフューザーが無いシンプルなリア周り。マフラーの巨大さが目を引く。

リアウィングもシンプル。空力に関してはまだまだ黎明期といった感じだ。

シャシー自体は1995年式ですが、カラーリングは1996年のイェーガーマイスターカラーに変更されています。

この個体のシャシーナンバーは005。
1995年のDTM/ITC(国際ツーリングカー選手権)でこの車を走らせたのは、アルファロメオのサテライトだったユーロチームです。
ステアリングを握ったのはミハエル・バルテルスで、彼はディープホルツのレース1・レース2で連勝しました。しかしこの勝利はウェイトハンデの変更によるところが大きく、シーズン順位では10位に終わっています。
93年、94年と、アルファロメオはDTMの主役でしたが、95年のマシン開発には明らかに失敗しており、完全復活は96年を待たなければなりませんでした。
しかし96年を最後にアルファロメオは撤退。ITCも96年をもって終了してしまいました。

1995年のDTMディープホルツ戦のダイジェスト

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インテリア

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155 V6 TIのインテリア

ステアリングは一見シンプルだが、各種スイッチが散りばめられている。

シートはバケットシートが1脚のみ。

ジャングルジムのように組まれたロールケージ。

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パワートレイン

エンジンは2.5リッター・V型6気筒ガソリン自然吸気です。
レギュレーションに対応した超高回転型のエンジンで、11,500rpmで420psを発生したと言われています。

ギアボックスはこの1995年式からセミオートマチックトランスミッションに変更されました。
また、リアデフもこの年から電子制御化されています。

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価格・発売日

価格はオークションで決定されますが、修復に170,000ユーロ費やしているとのことなので、落札価格はそれよりも高額になるでしょう。

この個体が出品されるRMサザビーズのオークションは、2022年2月2日にパリで開催されます。

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