メルセデス・ベンツ 新型Aクラス プレミアム・コンパクトの常識を覆すゲームチェンジャー【7/2更新】

Mercedes-Benzの新車情報,新車情報

フルモデルチェンジの迫る新型Aクラス(W177)のエクステリア画像が、ついに公開されました。
新型CLSで導入された新デザイン言語が使われており、非常にスタイリッシュです。

今回は新型Aクラスの概要と、エクステリア・インテリア画像、そしてAMGの情報についてお伝えします。

更新情報

プラグインハイブリッドについての情報を更新しました。(2018/7/2)

正式発表されたエクステリアの画像正式発表されたインテリア画像を追加し、エンジン安全装備発売時期などの情報を更新しました。(2018/2/3)

エクステリアのティザー画像と、インテリアのティザー画像を追加し、発表時期の情報を更新しました。(2018/1/27)

予想CGエンジンの情報を追加・更新しました。(2017/1/3)

インテリアの画像を追加しました。(2017/11/23)

最新のスパイショットを追加しました。(2017/10/17)

エクステリアインテリアの最新画像を追加し、古い情報を削除した上で、ページの構成を見直しました。(2017/06/20)


エクステリア

スパイショット

2017年2月撮影

スリムなヘッドライト形状がよくわかる。
この角度からだと、ボンネットの低さがよくわかる。
デイタイム・ランニング・ライトは、ヘッドライト上部に設置されるみたいだ。
Aピラーの傾斜はスポーツカーのようだ。
テールライトのLED形状がわかる。
隠されているが、テールライトは横長になるようだ。

スパイショット(2017年6月撮影)

ニュルブルクリンクを走る新型Aクラス。
チューンドカー並に車高が低い。
比較的長めなノーズのおかげで、スポーティーな佇まいだ。
ルーフは真っ直ぐなので、後席の頭上も広いはず。
リア周りはまだ擬装が多めだ。

上の6画像の出典: carscoops.com

スパイショット(2017年10月撮影)

VWゴルフを引き連れてのテスト。
ボンネットの長さと低さは、ハッチバックでは随一だろう。
キャラクターラインを隠すようにシートが貼られているが、カモフラージュ柄が無いためある程度わかる。
テールランプの形状もはっきりした。

上の4画像の出典: motor1.com

予想CG

スパイショットを元に作成された予想CGです。
ヘッドライトは新しくなったCLSクラスがモチーフになっています。

エクステリアのティザー画像

正式公開に先駆けて、エクステリアのティザー画像が公開されました。
先ごろ発表された新型CLSクラスに準じたデザインにどうやらなりそうですね。

正式発表されたエクステリア画像

やはり新型CLSと同じ顔つきになりました。
しかし車のフォルム自体はキープコンセプトで、先代から大きな変化はありません。

動画

スノーロードでのテスト
スペインでのテスト動画

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インテリア

新しいAクラスのインテリアは、コンパクトカーの常識を覆すプレミアム感だ。
標準は7.0インチ×2枚のモニターだが、10.25インチ×2枚のオプションもある。
ダッシュボードの質感も上質だ。
タービン風のエアベントのLED照明は64色に変化する。ムードに合わせて10種類のプログラムも用意されている。
ステアリングはSクラスと同様の3スポークになった。
新型ではシートヒーターの追加など、シートが多機能化した。
様々な機能をタッチパッドでも操作可能
パワーシート機能もあるようだ。

選択できるトリムは、エントリーレベルの「スタイル」、パフォーマンスを主張する「AMGライン」、そしてデザインと快適性を主眼とした「プログレッシブ」の3つです。

また、A・B・Cのそれぞれのピラーを細くすることで、視界も良くなっています。

インテリアのティザー画像

正式発表されたインテリア画像

ホイールベースが伸びたため、室内が広くなっています。
ラゲッジスペースも先代モデルから29リッター拡大され、370リッターとなりました。

新型Aクラスにはシートヒーターだけでなく、マッサージ機能やクライメートコントロールが追加された「マルチ・コンツアー・フロントシート」も、オプションで用意されています。

MBUX

MBUXと呼ばれる、新しいインフォテイメントが導入されました。
Hey Mercedes」と呼びかけると、人工知能が答えてくれるということで、iOSのSiriみたいなものですかね。

モニタサイズ表示方式は「7インチを2つ」「7インチと10.25インチの組み合わせ」「10.25インチを2つ」のどれかから選択できます。(2018/2/7訂正 モニタのサイズ自体を選べるのではなく、モニタ表示のサイズを変更可能とのことです)

その他にもヘッドアップディスプレイや、Car to X通信、ビークル・トラッカー、Mercedes Meアプリコレクションなどが使用できるそうです。

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シャシー

新しいプラットフォーム

MFA2と呼ばれるプラットフォームが採用されます。
モジュラー・プラットフォームであり、構造部品はルノー・日産アライアンスと共有です。

このMFA2は、現行型のAクラスやBクラスに使われている「MFA1」をベースに開発が進められています。
MFA1はかなり重量のあるプラットフォームなのですが、MFA2ではフロアパンにアルミを多用し、軽量化と剛性アップを同時に達成しました。

MFA2プラットフォームで6車種を展開

この新たなプラットフォームはAクラスだけでなく、Bクラス、CLA、CLAシューティングブレーク、GLA、そしてGLBにも採用される予定です。

また、ルノー、日産、インフィニティの3ブランドも、MFA2プラットフォームを利用します。
先ごろ日産の傘下入りした三菱自動車も、もしかしたらMFA2を利用するかもしれません。

より広くなった室内

ホイールベースが30mm延長され、後席の足元空間が広くなっています。
現行型のホイールベースは2700mmですから、W177は2730mmになるわけですね。

また、フロントとリアのトレッドも拡大されるため、室内の横幅も広くなるそうです。

サスペンション

NVH(ノイズ・バイブレーション・ハーシュネス)を改善するために、W177にはマルチリンクサスペンションが装着されます。
しかし価格の安いグレードはトーションビームとなるようです。

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パワートレイン

エンジン

ローンチ時に用意されるエンジンは3種類のみです。

スペック/グレード A200 A180d A250
排気量 1.4 1.5 2.0
燃料 ガソリン ディーゼル ガソリン
最高出力(ps) 163 116 224
最大トルク(Nm) 250 260 350
0-100km/h(秒) 8.0 10.5 6.2
最高速(km/h) 225 202 250
燃費(km/L) 19.61 24.39 16.67

0-100km/hと燃費は7速DCT車のもの。

トランスミッション

ギアボックスは6速MT7速DCTです。
500Nm(50.98kgf・m)のトルクに耐えられる9速DCTが搭載されると言われていましたが、A200、A180d、A250にはラインナップされていません。
9速DCTはAMGモデルのみの可能性があります。

プラグインハイブリッド

新型Aクラスには、2種類のプラグインハイブリッドが用意されます。
1つは「A220e 4MATIC」、もう1つは「A250e 4MATIC」です。

名前からわかるようにどちらも4WDですが、後輪を駆動するのは90psの電気モーターのみで、エンジンからの駆動力は前輪にしか供給されません。

A220eとA250eの違いは、エンジンの出力です。
ルノー・日産と共同開発したM282型・1.4リッター・直列4気筒ターボが、どちらのグレードにも搭載されます。
A220eのものは136ps仕様ですが、A250eは163ps仕様です。
ちなみに、このエンジンには気筒休止システムが採用されています。

バッテリー容量は?

以前、新型Aクラス・PHEV仕様のEV走行距離が約50kmだという情報がありました。

各PHVのEV走行距離とバッテリー容量
メーカー 車種 EV走行距離(km) バッテリー容量(kWh)
シボレー Volt 85 16.5
メルセデス・ベンツ 次期AクラスPHV 49.6 ???
ヒュンダイ ソナタPHV 43.2 9.8
トヨタ プリウス・プライム 35 8.8

EV走行距離から推測するに、次期AクラスPHVのバッテリー容量は11〜13kWh程度になるのではないでしょうか。

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安全装備

Sクラス並の安全装備が搭載されます。

  • アクティブ・ディスタンス・アシスト
  • アクティブ・エマージェンシー・ストップ・アシスト
  • アクティブ・レーンチェンジ・アシスト
  • アクティブ・ブレーキ・アシスト
  • PRE-SAFE PLUS

PRE-SAFE PLUS機能は、他車による追突が予想される際に、フロントのブレーキをしっかりとかけたり、シートベルトのテンションを強めたりすることで、衝突時の乗員へのダメージを最小限にする機能です。
元々のPRE-SAFEは、前方衝突にしか対応していなかったのですが、PRE-SAFE PLUSは、自車が追突される際にも対応するようになっています。

自動運転

メルセデス・ベンツ_Aクラス_W177_SPY_フロント

画像の出典: autoevolution.com

スパイショットをよく見ると、フロントウィンドウの上部に多数のセンサー/カメラが設置されているのがわかります。
ステレオカメラらしきものもありますね。

新型Aクラスに自動運転(NHTSA・レベル3)が搭載されるとは思えませんが、つい先日発表された新型Eクラスの「ドライブパイロット」のような、ドライバーの疲労を大幅に軽減する技術が投入されるのは確実でしょう。

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AMG

A45に搭載されるのはM254型・2.0リッター直噴ターボです。
その最高出力は400psになると言われています。
ライバルであるフォード・フォーカスRS MkⅢを上回るリッターあたり200psのエンジンは、大きな魅力ですね。

ベースとなる新型Aクラスはボディが大型化するものの、新型A45の車重は現行型と同レベルに収まりそうです。
アルミを多用したプラットフォームのおかげでしょう。

駆動方式は4WD、トランスミッションは9速DCTです。
そこに400psのエンジンと軽量なボディですから、とんでもないモンスターマシンとなるに違いありません。

新型AクラスのAMG仕様は、A45の他にも開発されているようです。
詳しくは以下のリンク先の記事をご覧ください。

AMG A45 新型(W177)は400馬力! 「A50」はプラグインハイブリッドでさらにパワフル!

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価格・発売時期

2018年2月2日にワールドプレミアされました。

本国ドイツでは、2018年3月から早くも販売が開始されます。
日本にもそれほど遅れずに導入されることでしょう。

価格はディーゼルの「A180d」が31,600ユーロ、ガソリン車の「A200」が33,910ユーロからとなっています。
1ユーロ=130円換算だと、それぞれ410.8万円、440.8万円です。

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最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の記事もぜひご覧ください。