新型N-BOX(JF3)を旧型(JF1)と比較! 一体何が変わったのか?
新型N-BOXが発売されました。
内容が一新されたというよりも、キープコンセプトで各部を充実したものとなっています。
しかしそれゆえに、先代のJF1/2型から、どこがどう変わったのか、ちょっとわかりづらい部分があります。
そこで旧型からの主な変更点をまとめてみました。
新型N-BOXの旧型からの変更点(ルックス編)
エクステリア
N-BOX
N-BOX Custom
インテリア
ステアリングの前方に運転席アッパーボックスが設けられた他、助手席のコンソールトレイも深くなっています。
新型N-BOXの旧型からの変更点(データ編)
比較したデータは、「G」グレード・2WD車のものです。
室内が広くなった
室内長が60mmも長くなりました。
先代JF1/2型では2180mmだった室内長が、新型では2240mmとなっています。
なのに新型の開発責任者の方はインタビューで「室内を20mm長くできた」とコメントしているんですよね……。
ホンダの車内測定値だと20mmということかもしれません。
少なくともカタログ値では60mm長くなりました。
軽自動車はボディの全長と全幅が規制されているので、室内長をこれほど伸ばせたのはちょっと驚異的ですね。
全高が10mmアップ
車体の全高も10mm高くなっています。
でも室内高は1400mmで変わらずです。
最低地上高が上がったのかと調べてみたら、そちらは逆に5mm低くなっていました。
15mm分はどこに消えたのでしょう?
車重が60kgも軽くなった
旧型では950kgだった車重が、新型では890kgまでダイエットされています。
ちなみに軽量化に関しても、開発責任者の方は「80kg軽くなった」と言っています。
ホンダのプレスリリースでは「約80kg軽量化」と、微妙にトーンが異なっていますが、調べた限りでは80kg軽くなったグレードは見当たりませんでした。
おそらく乾燥重量で80kg軽くなったということなのでしょう。
ともかく「G」グレードに関しては、カタログ値で60kg軽量化されています。
燃費が1.4km/L改善した
2WD車の燃費は、旧型が25.6km/Lだったのに対し、新型は27.0km/Lと大きく改善しました。
燃費の改善には、軽自動車としては初めてi-VTECが導入されたことが大きいようですね。
i-VTECはNAエンジンのグレードのみで、ターボ車には搭載されていないようですが、その代わりターボ車には電動ウエストゲートが採用され、1.8km/Lほど燃費が改善しています。
荷室が低床になり、長くなった
旧型のスライドリアシート装着車は、荷室の床から路面までの高さが545mmあったのですが、新型では470mmとかなり低くなっています。
ちなみに新型の470mmという数値は、旧型のスライドリアシート非装着車(480mm)とほぼ同じです。
4名乗車時の荷室長も、旧型では415〜605mmでしたが、新型では440〜630mmと拡大されています。
後席使用時の荷室が広くなったのは嬉しいポイントですよね。
HONDA SENSINGが搭載された
旧型にもシティブレーキアクティブシステムというものが搭載されていましたが、低速(約5〜30km/h以下)時のみ前方車両との衝突を回避するというもので、事故の被害が大きくなる高速域や、歩行者への対応はなされていませんでした。
新型に装備されたHONDA SENSINGは、5〜80km/hまでの車速で作動し、歩行者にも対応しています。
また、アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)やレーンキープアシスト(LKAS)なども含まれているため、事故防止だけでなく、長距離ドライブでの疲労も軽減してくれるでしょう。
装備が充実した
マルチインフォメーションディスプレイの追加、助手席スーパースライドシート(スライド量570mm)の新採用、フルLEDヘッドライトの全タイプ標準装備など、装備がかなり充実しました。
他にも運転席アッパーボックスや、360°スーパーUV・IRカットパッケージが全タイプ標準装備となるなど、細やかな気配りがなされている印象です。
走りも上質に
2WD車にはリアスタビライザーが標準装備となりました。
また、エンジンマウントの改良や、キャビンの遮音性向上によって、静粛性も改善しています。
価格が高くなった
旧型に合わせて、あえてHONDA SENSING無しの「G」グレード・2WD車同士で比較すると、45,440円ほど高くなっています。
HONDA SENSINGが装着される「G ホンダセンシング」は、さらに7万円高い1,385,640円です。
ライバル車種のエントリーグレードと比較してみると、「タント L SAⅢ」がおよそ1,285,200円、「スペーシア G デュアルカメラブレーキサポート装着車」が1,350,000円となっています。
しかし新型N-BOXの方が明らかに装備が充実しているので、バリュー・フォー・マネーではN-BOXが断然有利です。
軽自動車でアダプティブ・クルーズ・コントロールを装備している車なんて、新型N-BOXくらいなものですからね。
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