デイリーF1ニュース(2017年12月21日) チルトン「F1はスポーツじゃない」
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- チルトン「F1はスポーツじゃない」
- ラウダ「レッドブルはフェルスタッペンにしてやられた」
- フリー走行用ライセンスもF2ドライバー優先に
それではご覧ください。
チルトン「F1はスポーツじゃない」
かつてマルシャF1チームに所属していたことのある、インディカードライバーのマックス・チルトンは、F1のチーム間格差がスポーツ性台無しにしていると考えています。
「F1の問題は、先頭車両と後方車両の間に4秒ものギャップがあり、実際にはスポーツではないということだ」とチルトン。
「スポーツはフィールドにおけるレベルがほぼ同等であるべきだし、可能な限り近いものにすべきだ」
「モータースポーツでは、決してそうなることはない。不可能だが、来年のインディカーは、以前の彼らよりもワンメイクシリーズに近くなるだろう」
インディカーは2018年からエアロキットを廃止する他、ダウンフォースのレベルを下げたり、マシンの上部ではなく床下でより多くのダウンフォースを生み出すような変更を行い、接近戦を増やそうとしています。
F1やスーパーフォーミュラがラップタイムを向上させる方向に動いている最中に、アメリカン・オープンホイールの最高峰は正反対の戦略を取ろうとしているわけです。
成功するしないにかかわらず、来季のインディカーは要注目だと思います。
Source: Max Chilton: 'Formula 1 isn’t really sport’ | en.f1i.com
ラウダ「レッドブルはフェルスタッペンにしてやられた」
メルセデスのノン・エグゼクティブ・チェアマンを務めるニキ・ラウダは、レッドブルがフェルスタッペンと新たな3年契約を結ぶ際に、多額の支払いを行ったと考えているようです。
「われわれ(メルセデス)がマックスに提案したことはない」とラウダ。「私はヘルムート・マルコ(レッドブルのアドバイザー)と良い関係を築いている」
「今日われわれはフェルスタッペンについて話した。私はマックスと交渉したことがないので、沢山のお金を節約できたとマルコに言ったんだ」
レッドブルが将来のパワーユニットに不安を抱えている状況をフェルスタッペンが上手く利用したことを、ヘルムート・マルコも認めています。
「彼はギャラを引き上げるためにこの状況を利用した」とマルコ。「けれどこの問題に関しては、(フェルスタッペンの年俸は)ベッテルやハミルトンとはかけ離れている」
フェルスタッペンが契約延長する決定打となったのは、意外なことにホンダのさくら研究所を訪問したことなのだそうです。
「われわれはホンダのさくら研究所に行った。インフラは信じられないほどだった。これで彼(フェルスタッペン)は確信したんだ」
レッドブル・ホンダの登場は、もはや既定路線なのかもしれませんね。
Source: Red Bull fooled by Verstappen negotiation tactics – Lauda | en.f1i.com
フリー走行用スーパーライセンスもF2ドライバー優先に
FIAがさらにF2を優遇するようです。
来季からはフリー走行用スーパーライセンスの発給条件が変更され、F2のイベントに6回参戦したか、または過去3年間にスーパーライセンスポイントを25ポイント以上獲得している必要があります。
ちなみに上の条件は1回目のフリー走行用ライセンスに関するもので、2回目以降のフリー走行に関しては、F2を1シーズン終えたか、過去3年間に25ポイント以上のスーパーライセンスポイントを獲得していなければなりません。
ちなみにこれまでのフリー走行用スーパーライセンスの発給条件は、「国際スポーツコードとF1スポーツ規定の最も重要な点に関する質問セッション」さえ完了していればOKでした。
新しい発給条件は、一見すると能力主義でスーパーライセンスを発行するためのもののように見えますが、F2に6戦出るだけなら、お金さえあれば条件を満たせるので無意味です。
ブービーでも良いわけですからね。
本当に能力主義でドライバーを選別したいなら、スーパーライセンスポイントのみで決定するようにすべきでしょう。
F2に出ていれば順位は関係無いというのは、フリー走行のみとはいえ、FIAによる囲い込みがあからさますぎます。
Source: F2 drivers given priority in new F1 super licence rules | f1fanatic.co.uk
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