ゴルフGTI TCR ツーリングカーレース用マシンの公道仕様!【5/11更新】
フォルクスワーゲンが、ゴルフGTI TCRという特別仕様車を開発しているようです。
ツーリングカーレースに参戦している「ゴルフGTI TCRレーサー」の、ロードバージョンとなります。
今回はVW・ゴルフGTI TCRに関する最新情報を、ティザー画像と共にまとめました。
更新情報
エクステリアとインテリアの画像を追加し、パワートレインに関する情報を更新しました。(2018/5/11)
ゴルフGTI TCRの概要
エクステリア
外観上の変更点は、それほど多くありません。
フロントスプリッターが拡大された新しいフロントバンパー、新しいリアディフューザー、アクラポビッチマフラー、18インチ鍛造ホイール、大型化されたブレーキキャリパーなどです。
インテリア
マイクロファイバー製のシート表皮を持つスポーツシートと、12時の位置に赤いマーカーが付けられたDシェイプ・ステアリングが変更点となります。
パワートレイン
中身に関しては、これまでのゴルフGTIとは全くの別物になっています。
エンジンこそ同じ2.0リッター・直列4気筒ガソリンターボの「TSIエンジン」で変わらぬものの、最高出力は290ps、最大トルクは370Nmとなり、標準のゴルフGTI比で60ps・20Nmもアップしています。
ちなみにTCRレーサーは350psとのこと。
つまりロードバージョンの最高出力は、レーシングカーの約83%に達しています。
ゴルフGTI TCRのパワー・トルクは、以前400台限定で販売されたゴルフGTI クラブスポーツS(310ps・380Nm)には及ばないものの、史上2番目にパワフルなロードゴーイング・ゴルフGTIです。
また、最高速の限定すれば、ゴルフGTI TCR(264km/h)は、クラブスポーツSのそれを4km/h上回り、ゴルフGTI史上最速となっています。
パワーバンドもクラブスポーツSの5800-6500rpmに対し、GTI TCRは5000-6800rpmと広めです。
クラブスポーツSは「対シビックタイプR」のためにニュルブルクリンクに特化したマシンでしたが、GTI TCRはそれよりも扱いやすいでしょう。
また、GTI TCRには、サーキット走行に対応するためのラジエターが新たに追加されています。
おそらくはオイルクーラーでしょう。
ギアボックスは7速デュアル・クラッチ・トランスミッションとなります。
プレスリリースには「フロントアクスル・ロッキング・ディファレンシャル」とあるので、おそらくLSD(リミテッド・スリップ・デフ)が装着されるのだと思いますが、電子制御なのかそれとも機械式なのかは、まだ判明していません。
標準のゴルフと同じく、ドライバーは「エコ」「ノーマル」「スポーツ」「インディビジュアル」の4つのモードを選択可能です。
ステアリングやエンジンマッピング、ギアシフトプログラムは、選択したモードに応じて最適化されます。
オプションで装着できるアダプティブ・ダンピング・システムやダイナミック・シャシー・コントロール(DCC)も、モード変更に対応しています。
ゴルフGTI TCRは、5月9日にオーストリア・ヴェルター湖で行われるGTIミーティングにてワールドプレミアされました。
価格や発売時期は明らかになりませんでしたが、販売台数に制限は設けないそうです。
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