新型ジムニーを旧型と比較! 伝統を守りつつ新技術を積極的に採用

スズキ車の比較,比較

新型ジムニーがついに発売されました。
20年ぶりのフルモデルチェンジであるにもかかわらず、キープコンセプトで登場した新型ジムニーですが、一体何が変わったのでしょうか。

そこで今回は、新旧ジムニーのスペックや装備を比較してみました。
受け継がれた部分とそうでなかった部分、そして新たに追加された装備をご確認ください。
内外装の比較画像もあります。

更新情報

画面から表がはみ出した場合にスクロールできるようにしました。(2018/07/10)


エクステリアの新旧比較

デザインの比較

3代目ジムニー(JB23W)

4代目ジムニー(JB64W)

3代目ジムニー(JB23W)

4代目ジムニー(JB64W)

ボディサイズの比較

寸法(mm) 旧型ジムニー 新型ジムニー
全長 3395 3395
全幅 1475 1475
全高 1715 1725
ホイールベース 2250 2250
トレッド(前) 1265 1265
トレッド(後) 1275 1275
スマホの方は表の下にある緑色のバーでスクロールできます。(表がはみ出している場合)

全高が10mm高くなった以外は、新旧でサイズは変わっていません。

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インテリアの新旧比較

3代目ジムニー(JB23W)

4代目ジムニー(JB64W)

3代目ジムニー(JB23W)

4代目ジムニー(JB64W)

新型はフロントドアガラスの前方下端が切り欠かれているなど、視界を良くするための工夫が見て取れます。
ダッシュボードの中央にはタッチスクリーンが装備され、現代的な装いになりました。

ステアリングのチルト調整ができるようになったのは朗報ですね。
新型は35mmの幅で上下に調整可能です。

また、新型ジムニーの「XC」「XL」には、シートヒーターが標準装備されています。
旧型ジムニーでも特別仕様車にはあった装備ですが、カタログモデルに装備されたのは大きな変更点です。

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シャシーの新旧比較

シャシーは新型も変わらずラダーフレームですが、クロスメンバーの追加により、ねじり剛性は旧型比で1.5倍も向上しました。

また、ボディーマウントゴムの大型化により、振動も低減されています。

次はオフロード走行に関連する数値を比較してみましょう。

スペック 旧型ジムニー 新型ジムニー
アプローチアングル 49° 41°
ランプブレークオーバーアングル 32° 28°
ディパーチャーアングル 50° 51°
最低地上高 200mm 205mm
スマホの方は表の下にある緑色のバーでスクロールできます。(表がはみ出している場合)

意外なことに、アプローチアングルとランプブレークオーバーアングルは、新型の数値の方が劣っています

電子制御

新型にはヒルディセントコントロールやブレーキLSDトラクションコントロール等の、電子制御システムが追加されました。

また、ヒルホールドコントロールやクルーズコントロール(XC)などの、日常の使い勝手を高める装備も新たに追加されています。

アプローチアングルやランプブレークオーバーアングルは悪化したものの、新しい電子制御技術の採用によって、新型ジムニーの悪路走破性は向上していると考えていいはずです。
特にぬかるみからの脱出においては、パッシブなシャシー性能よりも、電子制御によるアクティブな制御の方が効果的と言えます。

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パワートレインの新旧比較

エンジンの新旧比較

スペック 旧型ジムニー 新型ジムニー
最高出力(ps)/回転数(rpm) 64/6500 64/6000
最大トルク(Nm)/回転数(rpm) 103/3500 96/3500
MT燃費(km/L) 14.8(JC08) 16.2(WLTC)
AT燃費(km/L) 13.6(JC08) 13.2(WLTC)
スマホの方は表の下にある緑色のバーでスクロールできます。(表がはみ出している場合)

新型は最高出力の発生回転数が500rpm下がっていますが、最大トルクもわずかに下がってしまいました。

燃費に関しては改善したのはMT車のみで、AT車では新型の方がむしろ悪化していますが、実際にはAT車の燃費も、新型の方が良くなっているものと考えられます
旧型がJC08方式での燃費計測であるのに対し、新型は実燃費に近いWLTC方式の数値だからです。

トランスミッションの新旧比較

MT車のギア比

ギア 旧型ジムニー 新型ジムニー
1速 5.106 5.809
2速 3.017 3.433
3速 1.908 2.171
4速 1.264 1.354
5速 1.000 1.000
後退 5.151 5.861
ファイナル 4.300 3.818
スマホの方は表の下にある緑色のバーでスクロールできます(表がはみ出している場合)

新型の1~5速は全体的にギア比が低くなっていますが、ファイナルギア(最終減速比)がハイギアード化されているため、トータルで見るとそれほど変わっていないはずです。

AT車のギア比

ギア 旧型ジムニー 新型ジムニー
1速 2.875 2.875
2速 1.568 1.568
3速 1.000 1.000
4速 0.696 0.696
後退 2.300 2.300
ファイナル 5.375 5.375
スマホの方は表の下にある緑色のバーでスクロールできます。(表がはみ出している場合)

AT車のギア比に変更はありません。

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安全装備の新旧比較

新型にはデュアルセンサーブレーキサポート(衝突被害軽減ブレーキ)を初めとする、予防安全技術が搭載されました。

  • デュアルセンサーブレーキサポート
  • 車線逸脱警報
  • 標識認識
  • ハイビームアシスト
  • 誤発進抑制
  • ふらつき警報
  • 先行車発進通知

これらの機能は旧型ジムニーにはありませんでしたから、大きな改善点といえるでしょう
ただし「XC」および「スズキセーフティサポート装着車」のみの搭載となります。

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価格の新旧比較

最後に、新旧ジムニーの価格を比較してみます。

価格(万円) 旧型ジムニー 新型ジムニー
グレード名 5MT 4AT 5MT 4AT
XC 151 162 174 184
XL 設定なし 158 168
XG 129 140 146 156
スマホの方は表の下にある緑色のバーでスクロールできます。(表がはみ出している場合)

全体的に20万円前後の価格上昇が見られますが、装備の充実を考えると妥当な金額といえるでしょう。
最近は安全基準や燃費規制が厳しくなり、その分の開発コストが上乗せされているため、新型はむしろバーゲンプライスといえるかもしれません。

最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の関連記事もぜひご覧ください。

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