三菱・新型ランサーとランエボ11が登場する? →しませんでした【1/8更新】
新しい三菱・ランサー登場の機運が高まっています。
日産の傘下に入ったことで、共通のプラットフォームを用いての開発が可能になり、大幅なコストダウンが可能になったためです。
となると気になるのがランサー・エボリューションの復活ですが……こちらに関しては何の音沙汰もありません。
しかしGT-Rを復活させたカルロス・ゴーン氏のことですから、もしかしたらと期待したくなります。
そこで今回は新型ランサーと次期ランエボ登場の可能性を探ってみました。
更新情報
新型ランサーの計画は無し! ランエボ復活の望みが絶たれた……を追加しました。
新型ランサー登場の可能性
日本での販売(日本だけはギャランフォルティスという名前で販売されていた)は、2015年3月いっぱいで終了しました。
しかし、輸出用のランサーはマイナーチェンジでフェイスリフトされ、北米や中国などでは今も販売されています。
世界的にみるとランサーはまだまだ現役のモデルなのです。
登場から10年が経過しようとしている現行ランサーですが、三菱自動車の車種の中では4番目に売れているモデルです。
2015年にランサーは105,000台を販売(1位はRVRの179,000台)しており、間違いなく三菱の主力車種なのですが、なぜかダメな子扱いされているんですよね。
- RVR……179,000台
- アウトランダー(含むPHEV)……172,000台
- トライトン……155,000台
- ランサー……105,000台
- ミラージュ……96,000台
燃費偽装発覚後の状況の変化
2016年に2月、三菱自動車は次期ランサーの自主開発を断念すると発表しました。
開発断念の理由について相川社長(当時)は、「開発リソースには限りがあり、真に魅力ある商品を造っていくためには選択と集中により、開発リソースの最適配分を進めていく必要がある」「需要が大きく伸びるとみている中小型SUVと電動車を優先して開発する」と会見で述べています。
その後三菱自動車は燃費偽装が発覚し、世間の信用を失いました。
結局日産が三菱自動車を救済したわけですが、日産の傘下に入ったことで、逆に新型ランサー登場の可能性が高くなったとも言えるのです。
日産とのプラットフォーム統合
ルノー-日産アライアンスは、モジュラープラットフォームのCMF(コモン・モジュール・ファミリー)を採用し、部品の共有化を推進しています。
CMFの効果は以下のとおりです。
- 1モデルあたりのエントリーコストを平均30~40%削減
- アライアンス全体の部品コストを20~30%削減
エントリーコストというのが新車種の開発費用です。
車種ラインナップを増やしつつ開発コストを抑えることができるわけですね。
スケールメリットを生み出すために三菱自動車を傘下に収めたわけですから、日産は三菱にもCMFを採用させるはずです。
そしてCMFのようなモジュラープラットフォームは、複数のセグメント(ボディサイズと言い換えてもよい)とボディタイプをカバーできるため、セダンをラインナップしてもコストを抑えられます。
まあ、ランサーが5ドアハッチバックだった時代もあるので、次期ランサーがセダンである確証はありませんが、CMFを導入すれば、ランサーの開発コストは大幅に軽減できます。
今でもそこそこ売れているわけですから、新型ランサーを作らない手は無いはずです。
ランサーは生き残る可能性が高くなってきたと言えるでしょう。
ランエボの復活はあるか?
日産の傘下入りで、新型ランサーの登場もありえる状況になった三菱自動車。
となるとランサー・エボリューション11もと欲張りたくなりますが、日産の思惑からランエボの復活は厳しいと思われます。
というのも、日産は東南アジアなどのエマージングマーケットでのシェアの低さを補うために、それらの地域で強い三菱自動車を買収したからです。
PHEVは先進国向けに環境性能をアピールするパワートレインとしての使いみちがありますが、過激なスポーツモデルは先進国であっても台数が稼げません。
新興国や途上国では言わずもがなです。
もし先進国で新型ランエボ11を販売するとなれば、フォード・フォーカスRSのように400万円オーバーのプライスタグが付くでしょう。
そのくらいの価格でも売れるブランド力が今の三菱自動車にあるかというと……やはりランエボの復活は難しいと言わざるを得ません。
あるとしたらPHEVかEV仕様のランエボですかね。
少なくともハイパワーターボ+4WDのランエボが発売されることは、もう無いと思います。
新型ランサーの計画は無し! ランエボ復活の望みが絶たれた……(2017/01/08更新)
北米三菱自動車の上席副社長であるドン・スウェリンゲン氏が、ランサーの生産を8月で終了すると明らかにしました。
生産終了の理由として販売不振を挙げています。
上述のように、現行ランサーは登場から10年が経過しているにもかかわらず、ミラージュよりも販売台数が多い車種です。
しかし三菱側が問題にしているのは、絶対的な販売台数ではなく、販売台数の減少傾向が止まらないことにあるみたいですね。
ミラージュは新興国向けの安価な車として開発された車ですが、先進国でも意外と需要があるらしく、販売台数は増加傾向にあります。
一方、ランサーはフェイスリフトされたばかりなのに販売台数の減少が止まらず、新型を投入しても減少傾向を覆すのは難しいと判断されたようです。
三菱はSUVで起死回生を図る
ランサーを廃止すると、三菱のラインナップからセダンが無くなります。
代わりに投入されるのは新型のSUVとなりそうです。
新型SUVは「アウトランダー」と「アウトランダースポーツ/ASX」の中間に位置する車種となります。
詳しくは以下のリンク先をご覧ください。
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