ランボルギー二・ウルス 世界最速SUVのスペック・価格・発売時期【12/8更新】
ランボルギーニ・ウルスが、12月4日(イタリア現地時間)にワールドプレミアされました。
それに併せて、ウルスに関する新情報と新画像などが公開されています。
今回はランボルギーニ・ウルスに関するそれらの最新情報をお伝えします。
更新情報
価格の情報を追記しました。(2017/12/8)
エクステリアとインテリアの項目に公式画像を追加し、ページ内容も公式発表されたスペックに修正しました。(2017/12/5)
エクステリアの項目にプロトタイプの画像を追加し、ページの記述内容を最新のものに更新しました。(2017/11/28)
動画を追加し、パワートレインに関する情報を更新しました。(2017/06/04)
ボディサイズ
寸法(mm) | |
---|---|
全長 | 5112 |
全幅 | 2016 |
全高 | 1638 |
ホイールベース | 3003 |
数値はヨーロッパ仕様のものです。
エクステリア
ウルス・コンセプト
スパイショット
ヘッドライトには、アウディの「レーザーハイビーム・ヘッドライト」が用いられるものと思われます。
ウルス・プロトタイプ
正式発表されたエクステリア
インテリア
ティザー映像から抜粋したもの
正式公開されたインテリア
フロントには12wayの電動パワーシートが装着されています。
リアは3人掛けベンチシートが標準ですが、上の画像のように2人がリラックスして座れるオプションの座席もあるようです。
ラゲッジスペース容量は616リッターということで、ランボルギーニとしては大容量ですが、車格の割にはちょっと少なめですね。
シャシー
ナルド・テストコースでのタイムは、あのランボルギーニ・ウラカンと変わらないというウルス。
その速さを支えているのが、数々のシャシー技術です。
プラットフォーム
プラットフォームは「MLB Evo」です。
アウディ・Q7やベントレー・ベンテイガ、そして新型ポルシェ・カイエンなどと共用の、モジュラー・プラットフォームとなります。
MLB Evoは、異なったマテリアルを混在させてシャシーを作ることができます。
たとえばスチール・アルミ・カーボンの3種類を適材適所で利用することで、剛性を高めつつ車重を減らす、などといったことが可能です。
また、MLB Evoは電動パワートレインにも対応しています。
つまりプラグインハイブリッド(PHEV)や電気自動車(EV)にも転換できるのです。
電動アクティブスタビライザー
48ボルトシステムが搭載されており、エアコンと電動アクティブスタビライザーが48Vで動作します。
この電動アクティブスタビライザーはアウディSQ7に採用されているものと、おそらく同じものでしょう。
機械式スタビライザーをモーターで電子制御することで、ロール量を意のままにコントロールすることが可能です。
48Vだと大型車にも対応できるというだけでなく、従来の12Vよりもケーブル径や補機類がコンパクトにできるというメリットがあります。
リアタイヤステアリング
最近の大型車では一般化しつつあるリアタイヤステアリングが、ウルスにも装備されています。
ウルスのものはアヴェンタドールSと同様に、後輪の角度を3°まで変えられるようです。
低速時はフロントタイヤの舵角と逆方向に切れることで最小回転半径を減少させ、高速時はフロントタイヤの舵角と同一方向に切れることで安定したレーンチェンジを可能します。
アダプティブ・エアサスペンション
ウルスは用意されている7つのドライブモード(Strada(一般道), Sport(スポーツ走行) , Corsa(サーキット), Sabbia(砂), Terra(土), Neve(雪), Ego(カスタム))に合わせて、サスペンションセッティングを変更可能です。
たとえば地上高は158〜248mmの間で調整できますし、減衰力も変わります。
基本的にはストレートでは足回りを柔らかく、コーナーーでは硬くすることで、乗り心地とパフォーマンスを両立させるためのシステムです。
電動アクティブスタビライザーのセッティングも合わせて変化し、乗り心地を向上させます。
7つのドライブモードとは?
モード | 効果 |
---|---|
Strada | 一般道向け。エンジン音を静かにする。 |
Sport | 車高が下がり、安定性が向上する。 |
Corsa | パフォーマンス重視。 |
Neve | 雪上走行用。 |
Terra | オフロード向け。 |
Sabbia | 砂上走行用。 |
Ego | ドライバーが自由にカスタマイズ可。 |
ブレーキ
当然の如くカーボンセラミックブレーキが装着されているのですが、そのディスク径は17インチ(432φ)という見たこともない大きさです。
車重2200kgというヘビー級の車体を止めるには、巨大なブレーキでなければ力不足なのでしょう。
ちなみに100km/hからの停止距離は、わずか33.7mとのことです。
パワートレイン
エンジン
ランボルギーニといえば伝統のV12やV10など、高回転型の自然吸気エンジンがトレードマークです。
しかしウルスには、4.0リッター・V型8気筒ガソリンツインターボが搭載されます。
このエンジンはいわゆる「ホット・インサイドV」で、ターボチャージャーがVバンクの内側(つまりエンジン中央)に設置されるレイアウトです。
エンジンをコンパクトにできますし、ターボと燃焼室を近づけることでレスポンスも向上します。
ターボチャージャーは「ツインスクロールターボ」です。
ツインスクロールターボは、排気ガスが通るノズルの内部を2系統に分割することで、低回転域でのレスポンスと、高回転域におけるパワーの伸びを両立しています。
ランボルギーニがウルスをターボ化したのは、オフロードでは低速トルクが重要だからだそうです。
オンロードとオフロードの別を問わない、世界最速のSUVを目指した結果といえるでしょう。
スペックは650ps/6800rpm、850Nm/4500rpmとなっています。
プラグインハイブリッド
いずれプラグインハイブリッドが追加されるものの、ローンチ時点でのラインナップはガソリンエンジンのみです。
ウルスPHEVのスペックは現時点では不明ですが、V型6気筒にモーターを組み合わせたものになると言われています。
駆動方式
駆動方式は4WDです。
トルセンセンターデフを介し、通常時は40:60の比率で前後輪にトルクが分配されます。
トルク配分は最大でフロントに70%、リアには87%まで伝達可能です。
また、リアにはアクティブ・トルクベクタリングが備わっています。
トランスミッション
ギアボックスは8速オートマチックです。
ローギアのギア比を短くし、停止時からの加速性能を高めた他、ハイギアではギア比を長くして、最高速を伸ばすセッティングになっています。
デュアル・クラッチ・トランスミッションではないものの、高効率なスリップコントロールを備えたロックアップクラッチと、レスポンスに優れたトルクコンバーターにより、オートマチックトランスミッションの弱点が補われているようです。
0-100km/h加速は3.6秒、最高速は305.7km/hとなっています。
安全装備
パフォーマンスばかりが注目されがちなウルスですが、安全装備も充実しています。
衝突を未然に防ぐ自動ブレーキやクルーズコントロールはもちろん、オートハイビームやトップビュー・カメラ、パーキングセンサーなど、日常的な使い勝手にも配慮されているのです。
しかもトップビュー・カメラには、トレーラー牽引時専用のモードが用意されています。
こういうところは、SUVならではですね。
動画
ウルスの価格・発売時期
欧州では2018年春ごろから、米国では2018年第3四半期(7〜9月)くらいから、デリバリーが開始されるようです。
ランボルギーニにとって日本はかなり大きな市場なので、日本でも2018年夏くらいまでには発売されるはずです。
PHEVモデルは、2019年第2四半期(4〜6月)に登場します。
英国価格は165,000ポンドとアナウンスされました。
1ポンド=150円換算だと2475万円ですが、日本価格は100万円高の2574万円です。
出典・参考サイト
2018 Lamborghini Urus Pre-Production Prototype Looks Famished | autoevolution.com
Unabashedly Silly, Sensationally Fast: 2019 Lamborghini Urus Prototype Drive | automobilemag.com
Lamborghini Urus revealed: full specs of new 641bhp super-SUV | autocar.co.uk
New 2018 Lamborghini Urus super-SUV revealed with 641bhp | autoexpress.co.uk
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