アキュラ 新型TLX 専用プラットフォームで真のラグジュアリースポーツセダンに生まれ変わった
ホンダの高級車ブランドである「アキュラ」が、「新型TLX」を発表しました。
スタイリッシュなラグジュアリーセダンです。
今回は新型TLXの概要をご覧ください。
アキュラ TLX(MY2021)の概要
エクステリア
新型TLXは、昨年発表された「タイプSコンセプト」に忠実なデザインです。
ジュエルアイと呼ばれるユニークなLEDヘッドライトや、アキュラ車の象徴とも言えるダイヤモンドペンタゴングリルなど、アキュラの最新デザイン言語が用いられています。
車体側面はエッジの効いたシャープなデザインです。
ルーフラインはファストバック・クーペのようにスポーティーで、大きく張り出したリアフェンダーと合流してリアエンドを形成しています。
全長は4,943mm、全幅1,910mm、全高1,433mm、ホイールベース2,870mmという大柄なボディですが、引き締まったデザインのためか大きさを感じさせません。
インテリア
「デュアルパーソナルコクピット」というコンセプトでデザインされています。
高いセンターコンソールと包まれ感の強いダッシュボードが、強く区切られた感覚をもたらすそうです。
パワーシートはサポートが大きく張り出したスポーティーなものですが、16wayもの調整が可能となっています。
センターコンソールのディスプレイは10.2インチです。
また、10.5インチのヘッドアップディスプレイも搭載されています。
インフォテイメントはTrue Touchpad Interfaceと呼ばれるタッチパッドで操作できます。
シャシー
旧型TLXは、ホンダ アコードのアキュラ仕様でしかなかったのですが、新型TLXはプラットフォームからしてアコードとは異なります。
アキュラセダン専用プラットフォームを採用した新型TLXは、NSXを除く全アキュラ車の中で史上最高の剛性を誇るそうです。
ねじり剛性は50%アップ、サスペンション取付部などの局所的な剛性は最大100%もアップしています。
また、アルミニウムやプレス硬化鋼などの軽量素材を、車体重量の56%もの割合で採用し、軽量化も果たしました。
バッテリーはトランク内に配置し前後重量バランスを改善。
NSX用に開発されたエレクトロサーボブレーキ(ブレーキ圧を電気的に制御するもの)も装備されています。
ブレーキシステムはブレンボ製で、フロントは4potキャリパーです。
ホイールは標準が18インチ、オプションで19インチですが、TLX Type Sは20インチホイールを履きます。
タイヤは255サイズで、横方向のグリップが従来のものより20%も向上しました。
パワートレイン
エンジンは2種類用意されています。
スタンダードモデルは、2.0リッター・直列4気筒ガソリンターボです。
最高出力は276ps、最大トルクは380Nmとなっています。
Type Sは3.0リッター・V型6気筒ガソリンターボです。
最高出力などのスペックはまだ公開されていませんが、このエンジンの開発にはNSXのパワーユニットを開発したスタッフが関与しているとのことなので、パフォーマンスにはかなり期待できると思います。
トランスミッションはホンダが自社開発した10速ATです。
駆動方式はホンダが誇るトルクベクタリングAWD「SH-AWD」ですが、最新バージョンの第4世代にアップグレードされています。
第4世代のSH-AWDは、リアのトルク容量を40%増やし、フロントからリアへのトルク切り替えも30%速くなっているそうです。
通常走行時は70%のトルクをリアに配分します。
SH-AWDの特徴である、左右の後輪のどちらかだけに最大100%のトルクを配分できるシステムも健在です。
さらに、リアアクスルを連続的に2.9%オーバードライブさせることで、左右のトルク伝達によるヨーモーメントを増幅させ、より鋭いターンインを実現しています。
運転支援システム
Acura Watch Suiteが全グレードに標準装備されています。
低速追従機能付きアダプティブクルーズコントロールや、交通標識認識機能、トラフィックジャムアシストなどが搭載されているので、おそらくホンダセンシングと同様のシステムでしょう。
また、助手席用エアバッグが改良されました。
キャッチャーミットのような3室構造で、乗員の頭部を包み込むように保護します。
価格・発売日
新型TLXの価格はまだ公表されていませんが、開始価格は30,000ドル台半ばになりそうです。
米国では2020年秋から販売されます。
日本には導入されないでしょうが、魅力的な車だけに1度は乗ってみたいものですね。
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