アウディのEV「e-tron」と「e-tronスポーツバック」にSモデル追加
アウディのEV「e-tron」と「e-tronスポーツバック」に、ハイパフォーマンスなSモデルが追加されました。
今回はその概要をご覧ください。
アウディ e-tron Sとe-tronスポーツバック Sの概要
エクステリア
e-tron S
スタンダードなe-tronは、折り畳んだミラー込みの全幅が2.19mもあったのですが、e-tron Sではカメラミラーを装着することで、ミラー込みの全幅を約2.05mまで縮小しています。
また、カメラミラーにより空力も改善しました。
e-tronスポーツバック S
インテリア
シャシー
アダプティブエアサスペンションには、Sモデル専用のチューニングが施されました。
車高の調整幅が76mmもあるので、ハンドリングバランスを大きく変えることができます。
パワーアップに伴い、フロントには対向6potキャリパーを装着。
キャリパーのカラーリングは標準ではブラックですが、オレンジに塗装することも可能です。
ホイールは標準で21インチ、オプションで22インチを選択できます。
パワートレイン
モーターはフロントアクスルに1つ、リアアクスルに2つ搭載されています。
システムの総出力は503ps、総トルクは973Nmです。
Sモデルを名乗るにふさわしいスペックですが、最大トルクは8秒間のブースト時にしか発揮されません。
パフォーマンスは、0-100km/hが4.5秒(ブースト時)、最高速は209km/hです。
最高速はやや低めなものの、加速の鋭さはEVならではですね。
バッテリー容量は95kWhですが、使用可能なのはそのうちの91%(つまり86.45kWh)となっています。
航続距離はWLTP基準で359km(スポーツバックは363km)です。
電費を稼ぐために、通常走行時にはリアのモーターのみで駆動します。
トラクションの不足やスポーツ走行するときだけ、フロントのモーターも作動する仕組みです。
スポーツ走行時には積極的にリアを駆動し、ドリフトすることすら可能なのだとか。
リアアクスルの電動トルクベクタリングは、イン側の車輪よりも最大で220Nmも多いトルクを、アウト側の車輪に供給できます。
価格・発売日
ヨーロッパでは2020年夏から注文でき、秋には発売されるようですが、日本導入時期は不明です。
ドイツ本国での価格は、e-tron Sが93,800ユーロから、e-tronスポーツバック Sは96,050ユーロからとなっています。
記事執筆時点のレートで日本円に単純換算すると、それぞれ約1,134万円、約1,161.5万円となりますが、日本ではもっと高価になるはずです。
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