【新車ニュース】 ポルシェ718ケイマン、アウディTT RS、レクサスIS
北京モーターショーで新車ラッシュ……不発
大きなモーターショーの時期になると新車のニュースが次々と飛び込んでくるものですが、今年の北京モーターショーは、既存モデルのロングホイールベース仕様の発表ばかりで、新鮮味には欠けていました。
この稿で紹介する車も、718ケイマンは先ごろ発表された718ボクスターのハードトップ仕様といえますし、アウディTT RSもすでに発売されている3代目TTのハイパフォーマンス仕様にすぎません。レクサスISにいたっては、ただのフェイスリフトでしかありません。
今年の北京モーターショーで純然たるニューモデルを発表しているのは、日本の自動車メーカーばかりです。日本勢の強気が裏目に出ないとよいのですが。
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ポルシェ・718ケイマン
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標準グレードの718ケイマンは、300psを発揮する2.0L 水平対向4気筒直噴ターボを搭載します。0-100km/hは4.7秒、最高速は272km/hです。
ケイマンSの2.5L 水平対向4気筒直噴ターボは350psを発揮します。0-100km/hは4.2秒、最高速は283km/hです。
ボクスターやケイマンはポルシェのエントリーモデルという位置づけですが、718のパフォーマンスはもはや一級品のスポーツカーであり、日本の自動車メーカーであれば、フラッグシップとしてラインナップされていてもおかしくない代物です。
日本仕様の価格は、ケイマンの6MT/PDKが619万円/671.4万円、ケイマンSの6MT/PDKがそれぞれ813万円/865.4万円とアナウンスされています。
350psの車が865.4万円というのは高すぎるように思えますが、エンジンが2.0Lに「ライトサイジング」された結果、718ケイマンSの車重は1385kg（PDK・米国仕様）に抑えられています。よってパワーウエイトレシオは3.96kg/psとハイスペックです。
抜群のコストパフォーマンス
例えばレクサスRC FのV8エンジンは477psの大パワーを誇りますが、車重が1790kgもあるため、パワーウエイトレシオ3.75kg/psに過ぎません。
そして実際のパフォーマンスでは、0-100km/h加速4.5秒、最高速274km/hとケイマンS以下であるにもかかわらず、価格は954万円もします。718ケイマン/ケイマンSの方が、コストパフォーマンスに優れているのです。
アウディ・TT RS
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初代は若者向けのリーズナブルな車としてデビューしたのに、いつの間にかピュアスポーツに変貌していたアウディTT。そのトップグレードがRSです。
エンジンは先代TT RSと同様に2.5L 直列5気筒直噴ターボですが、最高出力は60psアップの400psとなりました。そしてこの大パワーを路面に伝えるのは、伝家の宝刀quattroシステムです。
その結果、0-100km/hは脅威の3.7秒（ロードスターは3.9秒）！ これはアウディR8に迫る数字です。最高速も278km/hと十分すぎるものになっています。
レクサスIS
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フェイスリフトされたレクサスISですが、すでに海外サイトではそのデザインに酷評の嵐です。いったいトヨタはどうしちゃったんでしょうね……。
新しいISのフロントマスクは迫力こそありますが、万人受けするものではありません。ヴェイルサイド※1製のレクサスISという感じがします。
画像の出典: veilsidejpn.com
※1 90年代から00年代前半にかけて一世を風靡したチューニングショップの名前。エアロは派手だが決して見かけ倒しではなく、ドラッグレースや最高速テストでも好成績を収めていた。
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