スバルの全米売上台数が11月末の段階で昨年を上回る

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スバルに追い風、トヨタに向かい風!?

昨年スバルはアメリカ市場において初の年間販売台数50万台以上したそうですが、今年は1か月を残して既にその記録を上回ったそうです。

Subaru Sales Through November 2015 Surpass 2014 Annual Sales – AUTOMOBILE

スバル・XVクロストレック_外観

画像の出典: German Medeot via flickr


販売台数に貢献したのはアウトバック、フォレスター、XVクロストレックなどのクロスオーバーSUVです。特にアウトバックは昨年比9.8%増の13.6万台と大きく販売台数を伸ばしました。


SUVが好調なのはスバルだけではない

ビッグ3も販売好調です。特にピックアップトラックやSUVの販売が伸びています。

Crossovers lead industry’s chase for all-time sales record – Autoblog

好調の背景にあるのは、低金利とガソリン価格の低迷です。上記リンク先の記事には、現在の全米平均ガソリン価格が$2.03/gallonとあります。1ガロンを3.79リッター、1ドルを123円として計算すると、約66円/Lでしかありません。消費者が多少燃費が悪くても大きくて快適な車を欲しがるのも当然なわけです。

アメリカでは大型車有利の状況が今後も続く

ガソリン価格はともかく、低金利はこの12月にも終わる可能性が高いです。堅調に推移する全米雇用統計を受けて、FRBが利上げに踏み切る確率は日に日に高まっています。

ロイター調査:12月米利上げ確率70%、雇用統計受け「機熟した」

利上げされれば自動車ローンも影響を受けますから、新車販売の伸びも鈍化するでしょう。しかしガソリン価格は上がりそうにありません。

そもそもなぜガソリンが安いのか?

最近の原油安は、サウジアラビアを盟主とするOPECが、非OPEC産油国の石油生産(特にシェールオイル)にダメージを与えるために、原油増産に踏み切ったことがキッカケでした。

しかし中国経済が減速し、ウクライナ問題で経済制裁を受けたロシアが外貨獲得のために原油輸出を増やさざるを得ない状況に陥ったことから、原油価格の低迷が予想以上に長期化してきました。

サウジアラビアはイエメンで、ロシアはシリアで戦争しているため、財政に余裕がありません。協調して減産しようという動きもあります。

カギを握るシェールオイル

しかしアメリカのシェールオイル生産は、リグの数が減ってもリグあたりの生産量が増えているため、シェールオイル生産量は減るどころかむしろ増えています。技術力向上と生産性の改善によって、シェールオイル企業は低い原油価格でも利益を出せる体質に変化したのです。

安いガソリンが当たり前の時代が到来

よって原油価格は今後も上がらず、ガソリン価格も安いままでしょう。アメリカでは大型のピックアップトラックやSUVの好調が今後も続くはずです。

ハイブリッドカー帝国に陰り

ハッキリ言ってスバル車は、燃費性能の面で他社(特に日系メーカー)に見劣りします。しかしガソリン価格の安さは、スバルの弱点を目立たないものにしています。スバルの好調は、外部環境によるところが大きいのです。

一方トヨタは低燃費を武器に市場シェアを広げてきましたが、安いガソリンが当たり前となると、高価なハイブリッドカーは以前のようには売れなくなるでしょう。ハイブリッドカーに燃費以外の付加価値をどのように付けていくのか……トヨタが参考にすべきはスバル車なのかもしれません。